とある家族の一こま
ノンフィクション――で、いいのかな? 期待したら負け。
>:小説が無かったらいまの僕はいないかもしれないんだよなぁ
とあるサイトで見かけた言葉だ。
この言葉を書き込んだ人の事を、俺は知っていた。
もっとも、実際にこの眼で見た、というわけではなく、こことは違うサイトで出会った、という意味でだ。
この言葉に、俺は少しだけ驚いた。
いままで考えたことが無かったからだ。
だが確かに、そうなのかもしれない。と、考えさせられた。
実際俺も、この人とは最初は小説のつながりからだった。
逆をいえば、お互いが小説を書いていなければ、お互いを知らないままだった可能性だってあるわけだ。
むしろ、その可能性の方が大きいとも思える。
>:俺との出会いもなかったかもね。たぶん。
俺はこう書きこんだ。
実際、本気でこう思っていた。
何せ、お互い全然違うタイプなのだから。
好きなアニメも、描いている小説の雰囲気も、実生活に触れるなら住んでいる県や所属クラブもだ。
――そんな二人だが、このサイトではお互いを『家族』と呼び合う様な中なのだから不思議だ。
と、
コメントが帰ってきた。
>:そうかも……でも何気家族とはどんな形でも出会えた気がする……何となくだけど。
不思議と、納得してしまった。
この人となら、どこかで会ったかもしれない。
何かしらの形で。
遠い未来か、近い将来か、はたまた、お互い忘れているだけでもう会ったことがあるのか。
どれにせよ、出会う気がする。
なんでだろうな、
お互い、ネット上でしかお互いを知らないのに。
これが、家族?
――運命?
>:これぞ運命!!(厨二っぽく)
半ばふざけた発言かもしれないが、俺はこう書きこんだ。
確かに、文面はふざけている。
でも、大体そんな感じ。
会わなかったら
なんて考えるのはやめよう。
だってもうこうして、ネット上でこそだが、出会ったのだから。
むしろ、会ってやる!
ただし……近い未来――にね。
すぐにコメが帰ってきた。
>どんな道でも僕たち4人は出会う運命だった。そして4人が出会って伝説が始まった・・・というなにかのあらすじ的なのが出てきたwww
>:書いてみる?w
>:やめとくwww
まぁ、そう思うよね。
でも……
残念だったな、もう書いたよ。
そんな、家族の日常。
正直、すまなかったと思う(挨拶)
どうも、H@SEです。この家族は現在4人構成ですが、そのほんの一こまなので2人しか出てきませんでした。ゴメンネ!
ではでは~( ・ω・)ノシ