プロローグ 原石
この世界は”数導者”がいるうえで成り立っている。数導者がいる国といない国では天と地ほどの地位の差が生まれる。数導者とは、識別という能力を持ち、人を導くもののことだ。識別とは先天性のもののため変えることはできない。そして、各個人違う識別を持つ。識別は使いようによれば世界を大きく変えることができる。数導者を生む国際的に有名な場所”エスクロナ王国”。エスクロナ王国では数導者かどうか生まれた時点で検査され、数導者であれば数導者を育成するブーナットという学校に15歳になると行かなければいけない。そんな中で俺こと”イガー”はブーナットに行くことになった。
”正直めんどくさいな”という気持ちを隠して、、、
そしてブーナットへ入学する際、識別のレベル診断を受ける。診断をするために、血を抜かれるのだが結構痛い。
痛みに強い俺でも悲鳴が出そうだった。
「・・・・・・」
死ぬかと思った。これ以上は血を抜きたくはない。そのあと、診断結果が出ておれはピロースとのことだった。わからないが、とりあえずは良しとしよう。後から聞いた話なのだが、ピロースは極めて珍しいとのことだった。これからめんどくさいことがたくさん起こりそうであるイガーであった。