第八話 オーラ
誤字報告ありがとうございました。
まず街の近くで狩りをしていればこんな強敵と出会うことはなかっただろう。
「キュッキュキュキュッ」
奴が間髪入れずに攻撃を仕掛けてくる
私よりも俊敏はだいぶ早いみたいだね
ただ、動きが単調なので避けるのは簡単
あれ?攻撃が掠った?
おかしいな、スレスレで避けきれると思ったんだが…
…これは戦闘中だと動きの変化が多いから気が逆に足を引っ張ってるな。
どうやら体の動きに合わせなければ動きが阻害されるということにも繋がるみたいだ。
まあこれに関しては慣れていくしかないかな。
着実にカウンターでダメージを与えていく。
だんだん手が痛くなってきたんだけど…
軽く数十回は殴ったり蹴ったりしたはずなのにこいつHPいくらあるんだよ。
しかも蹴りの風圧で見た感じでも草が揺れてるし、めっちゃ攻撃力高いんだろうな…
そうこうしているうちに気力感知のレベルが上り認識可能な範囲が広がったのか、すれすれで攻撃を避けると相手のSPの残量が分かるようになった。
すると意外なことにこいつは意外と総スタミナが少なく、攻撃15回に一回ほどのペースで休憩をはさみSPを回復させているということが分かった。
おかしいな、私の方ではこの時間でそこまでの量のSPは回復できないのに…
はっ ほっ ふっ
とにかく攻撃を避け続ける
ここだろ
そして奴の休憩のタイミングに合わせて足を振るう。
「せいっ」
どうやらちょうど気力操作のレベルも上がったようで少し攻撃が早くなる。
結果はやつの顔面にクリーンヒット。
やつはほんの少し吹っ飛んでいった。
これは良いダメージが入ったんじゃない?
だが、奴は勢いよく起き上がり私を睨みつけている。
するといきなり私から距離を取りはじめた。
一瞬逃走かと思い追いかけようとしたがそんな様子ではない。
ある程度の距離を取ると再びこちらを向いた。
どうやらまだ戦えるらしい。
ただそれから奴はしばらく立ち止まり動かない。
罠か何かか?
だとしたら近づけば何かが起こらないとも限らないので待ってみる。
「…」
「…」
先に動いたのは奴だった。
睨み合っている間に角が光り、頭の角を私に向けて突進してくる。
奴が何をしたのかはわからなかったがとにかく動きが早くなった。
しかも先程の2.5倍ほどという凄まじい変化だ。
これは流石にまずい。
回避も間に合わないし、当たったら死ぬだろう。
そこで私は纏いができると信じて攻勢に出てみることにした。
纏う色は黄色。
これ以外に何とかなりそうな方法がそもそも思いつかないし、結局負けるならいくら分が悪い賭けでもするべきだろう。
ぶっつけ本番だがゆっくりと動く脳内の時間をフルに活用して体の気を拳一点に集め、イメージする。
気が間に合うかは心配だったが気力操作のレベルが上がったおかげか余裕を持って間に合った。
だが体の外に気を出すとすごい勢いで制御ができなくなっていく。
イメージし続けるがなかなか纏えない。
まずい、間に合わないと思いながらも近付くうさぎを無視し必死に意識を向ける。
そして拳と角が触れ合う寸前、拳が黄色に覆われ角とぶつかった。
「ギィィィン」
拳と角がぶつかったとは思えない音があたりに響く
打ち勝ったのは私だ。
角を真正面から砕いてやった。
そしてそのままうさぎの頭に私の拳が突き刺さった。
{基礎レベルが上がりました}
{HPが10増加します。MPが3増加します。SPが10増加します。}
{基礎レベルが上がりました}
{HPが10増加します。MPが3増加します。SPが10増加します。}
{基礎レベルが上がりました}
{HPが10増加します。MPが3増加します。SPが10増加します。}
{ジョブレベルが上がりました}
{ステータスポイントを5手に入れました}
{ジョブレベルが上がりました}
{ステータスポイントを5手に入れました}
{ジョブレベルが上がりました}
{ステータスポイントを5手に入れました}
{スキル(五感強化)がlevel2になりました}
{スキル(五感強化)がlevel3になりました}
{スキル(五感強化)がlevel4になりました}
{スキル(五感強化)がlevel5になりました}
{スキル〔気力感知〕がlevel2になりました}
{スキル〔気力操作〕がlevel2になりました}
{称号 (ジャイアントキリング)を獲得しました}
{ボーナスステータスポイントを2獲得しました}
うわ!頭に直接響いてうるさい。




