第五三話 なんか偉そう
ふう、私は今機嫌よく帰路についている。
なぜならかなりの臨時収入が手に入ったからだ。
森や村で手に入った物の大半をアマメに送り、私はお金と交換してもらい、王都で高級SPポーションを30個ほど購入した。
それでもまだまだお金には余裕がある。
拾い物をしたおかげだ。
何故かは分からないが{カルマ値が上昇します}といったアナウンスが聞こえたが、まあ手に入った金額を考えれば些細なことだ。
それにあの村は誰も居なくなっていて廃村となっていたのだから、私が有効活用してやっただけのことだ。
そうして機嫌よく山を登っていると、クラン共通のチャットにメッセージが入った。
どうやら見てみるとアマメが私に協力してほしいことがあるらしい。
見た感じ私とも関係のあることだったのでOKする。
{なんかはじめの町を町を牛耳っとるやつらがいるみたいだから暇だったらそいつら潰すのに協力してくれない?}
{今暇だからいいよ}
{じゃあゲーム内で一時間後にトンガリ商会って店に来て。}
{分かった}
そういえばあの胡散臭い奴に詐欺られたのを竜との戦いのインパクトで忘れていた。
ついに正義を執行する時が来たようだ。
私は始まりの街で自分のステータスを確認する。
名前 ハル
種族 獣人 level111 進化可能
ジョブ 拳闘士 level215 ランクアップ可能 サブジョブ 結界師 level26
HP1690/1300+550
MP749/382+400
SP3680/3540+650
攻撃300+50
防御300+60
敏捷435+45
魔攻60+45
魔防39+35
生命0+55
魔量0+40
持久155+65
器用0+25
幸運7+25
ステータスポイント0
武器
防具
頭
胴
手1
手2
脚
足 ボアのブーツ 部分防御+8
アクセサリー
・騎士の証(リトランド王国)
・
・
・
・
スキル
〔気力感知level49〕〔気力操作level49〕〔魔力感知level21〕〔魔力操作level21〕
〔鬼闘術level2〕
(五感強化level75)(SP消費緩和level64)(MP消費緩和level13)(結界魔法level11)
(魔術level1) NEW
(HP回復速度上昇level37)(MP回復速度上昇level22)(SP回復速度上昇level40)
(攻撃強化level10)(防御強化level12)(敏捷強化level9)(魔攻強化level9)
(魔防強化level7)(生命強化level11)(魔量強化level8)(持久強化level13)
(器用強化level5)(幸運強化level5)(暗視level17)(鑑定level11)
(隠密level5)(毒耐性level3) NEW
スキルポイント27
称号
(プレイヤー)(拳闘士)(結界士)(C級冒険者)(ジャイアントキリング)(拳鬼の愛弟子)
(破棄者)(平和主義者)
(魔術)
魔法を一定以上使用したため獲得。
魔法の発動速度、魔法強度に補正がかかる。
(毒耐性)
一定以上のダメージを毒によって受けたため獲得。
レベルの応じて毒によるダメージが減少する。
おや、どうやらアクセサリーなるものも存在していたらしい。
それと毒に耐性ができたのはありがたい。
まあステータスの確認も程々にして体を動かすことにする。
私は軽く訓練場で体をほぐし直したあと、チャットに貼られた地図に従ってトンガリ商会へ向かう。
そこはクッキーの鍛冶屋とは違い、大通りにあり、かなり繁盛していた。
と言うかめっちゃ人が多い。
私はとんがり商会の外でアマメを探す。
だが中々見当たらない。
時間を間違えたかなと思って確認すると合っている。
暫くの間待っていると、店の中から、大柄な男性が出てきた。
大柄なのでその分威圧感もすごい。
なぜ私がその大柄な男性を見ているのかと言うと、何故かその男性が私に向かって一直線で向かってくるからだ。
そして私の前に立ち、一言。
「すいません、アマメ様のご友人のハル様でいらっしゃいますね?」
「え?あ、はい」
「申し訳ありませんがアマメ様がお呼びです。付いてきてください。」
何故かは知らないが店の奥に通される。というか
内装は外から見た感じよりも遥かに大きく、広かった。
そんな場所の小さな執務室とでも言うべき場所にアマメはいた。
なんか偉そう。




