第三四話 詐欺
私は街を散策してみることにした。
そこで衝撃の事実が待っているとも知らずに。
私の今の手持ちは210ゴールド30シルバーだ。
クエストをこなしていれば自然とそうなった。
まあお金には余裕し、欲しいものは無いしでがあるのでクッキーの鍛冶に役立ちそうな素材を買ってお土産として持っていくことにした。
まああのボス狼の素材でも満足しそうだが、お金も余っているしせっかくならということだ。
そして私は素材を見て回った中にはこんな貴重なものまであった。
黄金兎の角
品質 普通 レア度 レア
レアモンスター、ホーンラビットが濃い魔力によって進化した個体の角、珍しい金色の角で非常に硬く、魔力伝導性はミスリルに匹敵するほど。
240ゴールド
ほ、ほーん…
私は商品に書かれた説明文を見て言葉を失った。
なんか先日同じような物を売っぱらった気がするぞ…
たしか通常のお値段よりも割高な15ゴールドでしたっけ?
この瞬間私の正義の心は燃え上がった。
あんな悪党を生かしておくと世の中のためにならないだろう。
抹殺せねば、と
ぐ、ただまだ王都に用事がある仕方がない、正義を執行するのは後回しだな…
やる気がなくなったので宿に帰る。
まだ何も起こっていないということはまだなんだろう。
暇なのでステータスでも見る。
名前 ハル
種族 獣人 level92
ジョブ 拳闘士 level95 サブジョブ 結界師 level1
HP1210/1110+100
MP375/325+50
SP2850/2750+100
攻撃100+15
防御100+15
敏捷195+15
魔攻0+5
魔防7+5
生命0+10
魔量0+5
持久120+10
器用0+5
幸運7+5
ステータスポイント25
スキル
(五感強化level42)〔気力感知level18〕〔気力操作level19〕(SP消費緩和level20) (拳術level13)
(HP回復速度上昇level4)(MP回復速度上昇level1) NEW(SP回復速度上昇level5)(攻撃強化level3)(防御強化level3)(敏捷強化level3)(魔攻強化level1) NEW(魔防強化level1) NEW(生命強化level2)(魔量強化level1) NEW(持久強化level2)(器用強化level1) NEW(幸運強化level1) NEW
(暗視level1) NEW(鑑定level1) NEW
スキルポイント27
称号
(プレイヤー)(拳闘士)(結界士)(C級冒険者)(ジャイアントキリング)(拳鬼の弟子)
(MP回復速度上昇)
スキルポイントによって獲得
MPの回復速度を上昇させる
(魔攻強化)
スキルポイントによって獲得
1レベルにつきステータス魔攻を5増加させる
(魔防強化)
スキルポイントによって獲得
1レベルにつきステータス魔防を5増加させる
(魔量強化)
スキルポイントによって獲得
1レベルにつきステータス魔量を5増加させる
(器用強化)
スキルポイントによって獲得
1レベルにつきステータス器用を5増加させる
(幸運強化)
スキルポイントによって獲得
1レベルにつきステータス幸運を5増加させる
(暗視)
スキルポイントによって獲得
暗い場所を見通すことができる
(鑑定)
スキルポイントによって獲得
見たものの詳細を知ることができる
(結界士)
メイン、もしくはサブジョブに結界士を選択したものに送られる称号。
効果 結界士の修める事のできるスキルの成長速度に微補正
結界の強度が1.1倍上昇
鑑定以外は必要スキルポイントは3で強化系は何かと便利だったのでとりあえず取得。
鑑定は因みに10ポイントだった。
目に止まったから獲得しただけで、他意はない。
詐欺られた事が悔しかったとかいう事実は一切存在しません。
サブジョブを結界士に決めた、これには理由がある。
それは最近は戦っていて敵の攻撃が当たっていなくても魔法にかするだけでHPが減っていくことにある。
つまりは魔法に対する防御力が足りないのだ。
そして私自身も今さっき感じたことだが速度による威力の増加量はかなり多い。
それには機動力がほしい。
そう思ったところその条件を満たせそうなのが結界士だったというわけだ。
なんかアニメとかでも透明の足場作って走ってたりするじゃん。
それに気を操るのにも慣れてきたし、もう一つの力を操るのもできるくらいには余裕も出てきた、はず。
ということで結界士のチュートリアルをすることに。




