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第三三話 ボス狼



「そいっ」


流石にボス狼もガン逃げしていていた相手がなんの前触れもなく反撃をしてくるとは思っていなかったようで、顎にいい蹴りが入る。

そして狼は軽くのけぞり後退する。


ここまで攻撃が強いのには理由がある。

私が走り回って逃げたのは何もボスと雑魚との距離を離すためだけではない。

気の密度を上昇させ、強固に編んでいたのだ。


その成果がこの一撃。

熊との戦いでは密度3倍が限界だったが今では3.3倍ぐらいよ!


ボス狼も私が逃げ回るしか能のない雑魚だという判断を改めたようで、私のことを警戒してくる。

だが反応が遅い、私は距離を詰め足を殴りつける。


よしよし、どうやらダメージはしっかりと入るようだ。

噛み付いてきたのでギリギリで避け、その鼻に拳を叩き込む。

かなりのダメージが入ったようで、狼は私から距離を取る。

って違う!


「ワオーーン!!」


{抵抗失敗}


ぐ、耳がイカれる。

どうやらダメージのせいで撤退したのではなく特殊モーションを使うために距離を取ったようだ。


そして抵抗失敗というメッセージが出た。

これが良い結果をもたらすものではないということぐらい嫌でもわかる。

モロに聞いてしまったせいで状態:スタン、となっている。


どうやらこれは体が動かなくなるようだ。

まずっ


何とか気は動かせたので「黄」を纏い、狼の前足攻撃を耐える。

どうやらスタンが解けたようで体が動くようになる。

噛みつこうとしてきた狼の歯を、割るつもりで殴る。


一瞬しか見えなかったものの歯がひび割れていたように見える。

硬いが三度ほど殴れば歯は割ることができそうだ。


「グガアァァァー」


おおう、すごい声だ五感強化によって更にうるさく感じる。

まあとにかく歯が割られるのは嫌なようで狼は口を使った攻撃をあまりしなくなってしまった。

まあそれは攻撃手段が手足の四本しかないということなのでありがたく殴りまくる。


そんな攻撃が当たるか

オラオラオラ


殴り続けていると「ボキッ」という音が聞こえてきた。

何が起こったのだろうか…あ、分かったこいつの足の骨が折れたんだ。

見た感じでもわかるほど狼の前足はあらぬ方向に曲がっていた。

どうやら集中して攻撃することで部位破壊なるものが可能らしい。


狼はこのままでは勝てないと悟ったのか撤退を始めた。

知らなかったのか…?私からは逃げられない…

ということでもう片方の足も連続で攻撃して叩き折る。


可哀想と思うかもしれない。

しかし、これは殺し合いなのだ、私がしなければ私が逆に殺される。

ということでトドメだ。

身動きが取れなくなった狼の脳天に勢いをつけて威力を増させた踵落としを叩き込んだ。


ワールドアナウンス{ボスモンスター ハイウルフが初討伐されました}


今回の相手であるハイウルフは敵としては全く不足がない、戦っていてちょうど楽しい相手だった。

どうやらスタミナが無くなったようで、息切れが激しい。

休憩しながらハイウルフとの戦いを思い出すと、私は強敵と戦うことが好きだと改めて実感する。


大気中の気もここら一帯のものは戦闘中に吸収したのでなくなっている。

ゆっくり休憩してから帰ろう。

なんて思っていたら…狼の群れに囲まれていました。


まああんなに立ち止まって激しく戦ってたし、いないほうがおかしいか…

くそ、いくらSP回復速度上昇があるからって一分程度じゃあ6、7の回復が限界だ。

元々余っていてのも含めて大体20だ。

もうHPも少ないしここから逃げ延びる事はできそうにない。


だが、もう少し暴れて被害を出してやる。

そして私は僅かなHPを残してSPに変換して抵抗し、二匹の狼を道連れにして死んだ。


……


「うわっ」


私はこうして初めてのデスポーンを経験した。

デスポーンは体から何かが抜けて行って段々体が冷たくなるという無駄にリアル?な物だった。


「これはあまり経験したくない経験かな…」


どうやらデスペナルティーは三時間の全ステータス15%減とゴールドが半額まで減少することらしい。

ただ現実時間での三時間なのでかなり長い。

このままでは私は何も狩れないだろうと思い街を散策してみることにした。

そこで衝撃の事実が待っているとも知らずに。


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[一言] どうやらデスペナルティーは三時間の全ステータス15%減とゴールドが半額まで減少することらしい。 ただ現実時間での三時間なのでかなり長い。 このままでは私は何も狩れないだろうと思い街を散策…
[一言] 私はこうして初めてのデスポーンを経験した。 デスポーンは体から何かが抜けて行って段々体が冷たくなるという無駄にリアル?な物だった。 主人公初死亡とかであの状況だととかな気がする。最近は…
[一言] 休憩しながらハイウルフとの戦いを思い出すと、私は強敵と戦うことが好きだと改めて実感する。 主人公はこんな感じだろとか思ってたけど、戦闘狂とかな感じで相当に良くてとかな気がする。まあ、戦闘楽…
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