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第三二話 遠吠え



結局まだ早かったということで今日は王都の西に来た。

西もエンカウントする敵は変わらず、敵にも慣れていたのでなんか少し強くなった気がするだけだった。

なので東にも行こうと思っていたがこの分だと変わらないと思い、思い切って北に行くことにした。


北でも敵は変わらなかった。

だが強さは大きく上がったように感じた。

理由はおそらく私の防御+「黄」の防御力を超えてしっかりとダメージを入れてくるようになったからだろう。


特に狼はやばい、連携は勿論のこと、速いし攻撃も痛い。

特に連携の練度がだいぶ高くなってる事が問題だ。

しかも夜だから見えにくくて反応が遅れる。

……



「わあ〜」


わたしは今逃げている。

なぜかって?理由は簡単!

狼を倒しきれなかったのだ。

いや流石にあんな特殊モーションがあるとは思わないよね…


始めに五匹の群れが現れて戦いが始まった。

いきなり二匹左右に分かれてが飛びかかってきて私が回避、その右側の狼を殴る。

私を囲むようにして動いていた三匹のうちの一匹に飛ばす。

そしてそのバランスを崩した二匹の殴った方に追撃、足で踏み潰しその勢いで離脱。


もちろんこれらの攻防でも私は常に全身にオーラを纏っている。

私の気の制御もかなり様になってきたため「赤」と「黄」の変化もスムーズに行えるようになった。

そのため私は攻撃する一瞬だけ部分的に「黄」から「赤」に変えるということを課題として最近は戦っている。


まだ変化させるのに一秒間程時間を要する。

そのため攻撃を受けてもほとんどの場合は安全なものの、その変化の間の一秒に攻撃されたら何も纏っていないので多分「黄」すら抜いてくるここの魔物の攻撃を食らえば間違いなく大ダメージを受けるだろう。


くっそ、やっぱり硬いなこいつら。

私がこいつらを倒すには「赤」を纏って大体5、6回攻撃する必要がある。

まだ一番傷を負わせた個体でも二回だ。しかもそういう個体は最も安全な位置で連携を取る。


…はっはっはっ、やっと死んだか。

私はこの群れの一匹目を倒した。

それはつまりもう全ての個体が瀕死ということでありこのまま戦えば勝てるということだ。


「アオーン」


いきなり一匹が遠吠えをした。

そいつが戦いに参加しなかったおかげでスムーズに更に二匹討伐。

一気に戦いが楽に。


それからは数が少なくなったためサクサク討伐。

とはいかず、残りの二匹は回避のみに集中したため中々倒しきれない。

わざと片方の狼に向けて隙を晒しても無反応。

マジで全力で回避に集中してやがる。


そういう事ならと足に「赤」を纏ったままで追う。

常にオーラを変化させ続けていたから戦闘に集中しきれず倒しきれなかったが。

変化させずに戦うならその問題はない二匹をすぐに倒してやった。


さて、そろそろ帰るかそう思っているとガサガサとすぐ側の茂みが揺れる。

そしてそこから3mほどの巨大な狼とその子分が出てくる。

その数十匹以上。


…これは流石にまずいな、絶対勝てない。

あの遠吠えのせいだろうと当たりをつけるが、別に状況が変化する訳では無い。

ということで迷わずに撤退。


ビュン


「ヒョエッ」


狼の前足を間一髪で避ける。

まさか攻撃されるとは思っていなかったため変な声が漏れた。


危ない、この狼私の「赤」を纏った速度に着いてこれるみたい。

多分このクラスだと今の「赤」を纏ったままで食らったら即死だね。


ただ、勝てないからと言ってこのまま尻尾を巻いて逃げ帰るってのも癪だしなんかしらの被害を与えてやりたいよね…

どうやらこの狼たちは仲間を殺され激怒しているみたいだ。

つまりはめっちゃ追いかけてくる。それにボスと雑魚とのスピードの差も大きい。


ならしばらく逃げていればボスと雑魚との距離を離すことができるはず。

といこうことでマラソンが始まった。

そして私は森を三分間ほど走り回った。

そして私は木を使って瞬時に方向転換、ボス狼にキックをぶちかました。


これ以上走ると戦うためのSPが無くなりそうだったからだ。

それにボスと雑魚との間は十分開いた。

ということで一対一で勝負だ。


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[一言] 私の気の制御もかなり様になってきたため「赤」と「黄」の変化もスムーズに行えるようになった。 そのため私は攻撃する一瞬だけ部分的に「黄」から「赤」に変えるということを課題として最近は戦ってい…
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