表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/68

第二十話 龍の残滓


こ、こいつは諦めるという単語を知らんのか…

ワシはあれから3日間ほどハルの成長を見守った。

ハルはあれから今まで全く諦める素振りを見せず、自身と向き合っておる。


当たり前のように毎日のように数時間訓練し、どんどん気力を操る精度を上げておる。

しかもそんな事ができるほどに集中しておるというのに、当たり前のように休むことをせん。

こいつ大丈夫かの?

まあ異邦人じゃから大丈夫だと思いたいところじゃが流石にこれは心配してしまう。


おそらくこうして休むことなく気を操り続けることができるからこそ、ここまで短期間でこのレベルまでスキルレベルを上げることができたのじゃろう。

にしても異常な集中力じゃ…休むことなく操り続けるだけでなく、自分に可能なだけの精度を常に維持しておる。


…なんと!ハルのやつもう気力を編む技術を身に着けかけておる。

どれ少しイタズラでもして、練度を試してやるか。


ホッホッホ、まだまだよ。


ハルのやつはワシのイタズラに対して怒ったのか殴りかかってきよった。

だがまだまだ気の支配力が弱いので楽々気を奪えてしまう。

…にしてもハルの成長具合は見ていて面白いものがあるな。


とにかくおそらくはここまで編めるようになったのなら、後は自分一人でも練習する事が可能じゃろう。

ということで実際はもっと早くに教えるはずじゃった気の圧縮、つまりは密度を上昇させる技術を教えた。

っとそうじゃそうじゃ危うく忘れるところじゃった、ギルドの方から聞いておけと言われておったことを忘れておったわい…


…質問に対してハルは知っていると答えた。

それは別に良い、ただその後出したものが問題じゃった。

それはあのときの龍、その仲間の中でも強めの生き残りが存在しているということを証明する証拠だったのだから。


最近金を纏った魔物が増えてきていると話題になっていた。

まあそんなこともあるだろう、しょせん生き残りがいたとしてもそこまで大したレベルでもあるまい、そう思っていたがそれが間違いだったことに気付かされた。


…このレベルでミスリルゴーレムを変質させるとは…最低でも亜竜級じゃろう。

まさかそこまでのレベルの者を取り逃がしておったとは…

まずこの金色はあの目立ちたがりの眷属じゃろうし、ここまで活動的になったのならばそろそろなにか仕掛けてきそうじゃな…


おそらくはあと2ヶ月ほどで起きる魔物の氾濫と同時期に動くつもりじゃろう。

いくらワシでも人類がなんの理由もなく多大な被害を受けるのを良しとするわけではない。


ハルにでも王都に行かせて注意喚起でも出してもらうとしよう……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 主人公が倒したのには驚きはとかっほいし、主人公が相当に強くなってきたとか、相手が相当に強くても主人公と比べて極端にはとかの可能性が結構とかな気がする。
[一言] だけど、世捨て人とかは違ってもそんな感じで感心薄れてきてなだけとかの可能性結構とかな気がする。東方の霍青娥とか結構人類大損害でも気に入ったの以外はとかでこっちもどうでもとかの可能性結構でそう…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ