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第九話 営業スマイル


うわ!頭に直接響いてうるさい。

これって静かにできないんですか?


{レベルアップ時のアナウンスをオフにします}


今更だけどジョブレベルは戦闘中に上がった場合最後にまとめて報告されるみたい。

基礎レベルはそもそも戦闘直後にしか上昇しない。


…しかし今回の勝利はかなり運が絡んだな。

私はとにかく拳を硬くしただけだが、奴がすごい勢いで飛び込んできてくれたおかげでそのまま倒すことができた。

纏いがギリギリ間に合ったのは先生との闘争で鍛え抜かれた反射神経と思考速度のおかげだ。

ちなみに纏いはあのぶつかった一瞬しか維持できなかった。

体の中と外ではかなり話が違うらしい。

すぐにオーラが霧散して大気中に消えていってしまった。


まあとにかく私の勝利だ。

寝っ転がったまま勝利の余韻に浸る。

SP切れで動けないのだ。

制御が甘かったせいで大量に気を無駄にした結果だ。


SP切れのときはどうやらHPを消費して無理やり行動することも可能らしい。

ただなんか勿体ない気がして回復してる。


さっき確認しそこねたステータスを確認することにした。

名前 ハル

種族 獣人 level5

ジョブ 拳闘士 level5

HP76/240

MP50/64

SP0/490

攻撃15

防御15

敏捷40

魔攻0

魔防0

生命0

魔量0

持久25

器用0

幸運5

ステータスポイント27


スキル

(五感強化level5)〔気力感知level2〕〔気力操作level2〕 NEW

スキルポイント40


称号

(プレイヤー)(拳闘士)(F級冒険者)(ジャイアントキリング) NEW


〔気力操作〕

正しい方法で修練し、自らの力で身につけた力。

(気力操作)の3〜4倍程の精度、強靭な操作性を誇る。

また、使い続けることでしか成長せず、(気力操作)の2倍ほどの経験値を必要とする。


(ジャイアントキリング)

自身よりも基礎レベル、ジョブレベルが合計で30以上離れた相手を単独で撃破したものに送られる称号

効果 スキルポイント+30


うわ、結構HP減ってるじゃん。

結構危なかったんだな…

ってあれMPは?

ああ、そうか基礎レベルが上がればMP最大値が上昇するんだっけ?


レベルアップ分のステータスポイントを振り分けてみました。

その結果がこちら


名前 ハル

種族 獣人 level5

ジョブ 拳闘士 level5

HP240/240

MP64/64

SP590/590

攻撃20

防御20

敏捷45

魔攻0

魔防0

生命0

魔量0

持久35

器用0

幸運7

ステータスポイント0


スキル

(五感強化level5)〔気力感知level2〕〔気力操作level2〕

スキルポイント40


称号

(プレイヤー)(拳闘士)(F級冒険者)(ジャイアントキリング)


なんと幸運が7!やったねラッキーセブンだよ!…

…まあとにかくノルマのラビットの数が10匹なので残りの9匹を探して蹴散らす。

見つけ次第横腹を蹴り上げポリゴンに変えてやる。


「ジュッ」「ジャッ」「ジィッ」……

{ボーナスステータスポイントを1獲得しました}


…これでちょうど10匹かな?

というか今の戦闘のどこに評価の余地があったんだAIよ…

…もしかしたら評価は戦闘ごとじゃないのかも?

まあ確定じゃあないって言ってたしありえないわけじゃあないか…


ではギルドに帰還しよう。

では受付に行ってクエスト完了の報告でもするとしよう

話すのが苦手な私だが実は今回は秘策があるのだ!!

というわけで早速


クエスト完了の報告に来ましたと書かれた紙を手渡す


「は、はぁわかりましたでは討伐証明になる部位を出してください。」


・・・ン?

討伐証明?なんだそりゃ?

ままままずいこれはどうしたものだろうか…

え?え?そんな物あったかな〜


いきなり考え込んでしまった私と受付のお姉さんの雰囲気を救ったのは…

なんと!

なんと私の後ろに並んでいる人だった


「おい、そこのチビさっさとしろ!遅えぞ。インベントリから出すぐらいのことで何手間取ってんだ。」


…ふむ、少しカチンと来たがまあいいおかげで助かったから生かしておいてやろう。

どうやらこいつもインベントリの存在を知っているということはプレイヤーのようだな。

インベントリを開く。

すると10個の兎の皮を無事に発見する。

肉などもあるがこれは皮を出すべきだろう。

そしてカウンターの上に提出する。


コトン


「「…」」


妙に強かった兎の角を間違えてタップしてしまったようだ

おかげで雰囲気が再び最悪に


「す、すみませんまちがえました」


秘策など書く暇がなかったので意味をなさず急いで声に出す


「いえいえ大丈夫ですよ」


受付のお姉さんの営業スマイルが怖い

後ろで待っている男も「なんだこいつ舐めてんのか」とばかりに私のことを凝視している。


急いで角をしまって皮を提出する。

なんやかんやお姉さんに言われたが全く覚えていない

まあとにかく私はとにかく報酬の10シルバーを手に入れた


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