英雄サイファー
異世界フィーリアに伝わる一つの物語
世界を暗黒に染めようとした滅びの魔神ジェノダーク
古城アウィンロンギュアの上空にて混乱の邪塔バビロンタワーを呼び寄せ
異形の魔物たちを奔流のように召喚する
人々が死による恐怖に満ちる中 現れたのは
幾振りの剣を携えた剣士サイファーが
滅びの魔神ジェノダークに戦いを挑んだ
その戦いの中で幾本の剣が折られ砕かれたのか
異形の魔物たちを剣から発せられる衝撃波だけで
振るうたびに剣を砕きながらも
異形の魔物たちに滅びを与えていった
追い詰められた滅びの魔神ジェノダークは
三対の竜爪と吐息の連撃を繰り出すも
その猛攻に耐えきった剣士サイファーが振るう
最後の一振りであるクリスタルガラスの剣が
粉々に砕け散りながらも
滅びの魔神ジェノダークを討ち倒すことができた
滅びの魔神ジェノダークによる災厄を生き残った人々は
剣士サイファーを英雄と称えた
最後の一振りであるクリスタルガラスの剣と引き換えにして
剣士サイファーは英雄と呼ばれるに至った
しかし、滅びの魔神ジェノダークは滅されていなかった
不完全な滅びゆえに中核は生き延びたのだ
英雄サイファーによる封印が施され
祠へと運び込まれる
厳重な封印が施され平和が訪れた
封印が破られるまでの束の間の平和がーー