報復
私はどうしても言葉遣いが悪い同僚に報復したいと思った。
たしかに、問題となる障害がいくつかある。
一つは、同僚は感情的傾向があり欠点を認めようとしないことだ。
二つは、私自身の意思伝達能力が低いことだ。
三つは、言葉遣いの悪さがこのまま続くと私の精神がどうなるか分からないことだ。
しかし、私はこの報復を決して、決して、あきらめない。
やるだけのことはやってみよう。
結果はこうだ。
私は信頼できる情報源から、言葉遣いが悪いとどうなるかを知り、それをまとめて上司に提出した。
また、会社が言葉遣いに力を入れているのが幸いした。
会議で私がまとめた情報が扱われ、言葉遣いの悪さがどんな問題を生じさせるか。
会社が言葉遣いの悪さを正すことに、さらに力を入れていくこと。
そして、会社全体で言葉遣いの強化を定期的にしていくことが決まった。
私にとって良い結果になり、同僚にとっては悪い結果になった。
私は元より言葉遣いが良く、言葉遣いがもたらす問題は少なかったからだ。
しかし同僚は、普段から言葉遣いが悪く問題も多かった。
これから同僚にとっては、仕事が大変になるだろう。
しかし、この事態は私がもたらしたことだが、私には関係ない。
すべては、普段から悪い言葉遣いをしていた同僚に問題があったからだ。
私はその問題を表面化させて、上司たちを巻き込んで報復に使ったに過ぎない。
これで私が精神安定しながら無事に働ける。
やはり、行動して良かったと思うーー。