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雑草の供養
古びた雑草を束ねて、どこに置かれるのか。それは分からない。
書かれたまま、途絶えたものもある。
書き終えても、陽が当たることが無いのもある。
替え歌として書かれながらも、奥へと仕舞われた物もある。
妄念の復讐に囚われながらも、書き諦めたものもある。
だからこそ私は、供養のために混ぜたのだ。
古い雑草を、枯れた雑草を。
それは私の判断だ。この雑草の束に入れるのも入れないのも。
私の自由であり、誰かに左右されるものでも無い。
ただの感傷かもしれない。供養場を設けて、荷を下ろしたいのかもしれない。
だが、どこに荷を下ろすかは、私が決めることだ。
新しく書いたものも、以前書いたまま放置したものも。
選択する自由は私だけのもの。
他ならぬ私だけの物語であるゆえにーー。