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祝いと呪い
最初に問おう。君にはこの文字がなんて読めるんだい? 祝いかね。そうか。安心したよ。ある家系の人たちは祝いが呪いに読めるそうだから。
呪いなんて創作の中にしかないと思っている。しかし実際には、背後には全世界を操っている黒幕がいて、呪いもそれに起因するらしい。
その家の当主は亡くなった祖父の骨を埋葬できずにいるらしいね。呪いを断つために煮込んでいるとか。煮込まれた骨は一体どうなるんだろうね?
しかも、それに意味が無いなんて知ったら、間違いなく発狂しそうだよね。
君は死者の声とか聞こえたりするのかね。しない。なら大丈夫だろう。辺りを見回しても、多くは焼け野原からの再建に跡地に呪いなんかがあるわけ無い。
自分たちだけが、必死に生き延びようとしているなかで誰かを恨めるだろうか。
恨める余裕があるなら、さっさと安全へと逃れているはずだろうに。
ところで君、もうすぐ夜になるね。この村の入り口は三つあってね。それぞれ見回りと夜衛がいるんだけど、傘を持って行ってあげてくれないかね。
無駄足になっても構わないから。さあ、傘を三本、頼んだよーー。




