heavy stalker【ショートホラー】
長谷真色。二作目、サイコホラーです。
「さいとー、お前マジで久しぶりだな」
「たった二週間ぶりだろ」
今日は学生時代の友達、さいとーと二人で飲みにきた。
「お前、会うたび痩せてねえか?そのタバコやめたら?」
カチッ。
「いいんだよ。大体タバコじゃ痩せねぇっつーの」
「いや、でも痩せてるのはマジ。これ、学生時代のお前」
俺は斎藤に写真を見せた。
「比べてみ?今のお前顔色も悪いし」
「そうか?同じだろ」
ドサッッッッ!!俺は更なる証拠写真を出した。
「ん?何だこれ」
「これは三ヶ月前、髪を切った時のお前」
「...え?」
「これはピアス開けた時のやつ」
「は?」
「これは初めて立った時のお前」
「!?」
「そしてこのまま行った場合...」
俺はベッドで苦しむ男の写真を見せた。
「35歳のお前」
「は?俺まだ20...」
「さいとー。今なら間に合う。タバコ、やめろ」
さいとーは少し戸惑った様子で言った。
「そ、そんなの俺の勝手だろ。病気しても、今が幸せなら俺はそれでいいね。口出しすんじゃねぇ」
「そうかそれなら仕方ないな」
俺は別の一枚の真っ黒な写真を出した。
「なんだよ、まだなんかあんのか。もう俺帰るぞ」
そして立ち上がるさいとーに持ってきた液体をかけた。
バシャッッ。
「うわっ!何すんだてめえ!」
「お前が苦しむのをもう見たくないんだ。ライター、貸してもらうぜ。一瞬で楽にしてやる。」
「は?お前…何言って…」
「ちなみにさっきの黒い写真だが、30分後のお前だ」
カチッ。
ガソリンまみれのさいとーにライターを近づけ。
俺はさいとーと仲良く死んだ。
読んでくださった方、ありがとうございます‼️
ポイントを入れていただけると今後の作品作り頑張れる気がします!
現在長編の構想を練っております。
出来上がったら是非ご覧ください。