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4.パルの願い

 コリー犬族のパルが、ビルにつかまりビルを見ている。

 パルに親切にしてくれたナットを、なんとか助けて欲しいとビルにパルがお願いしている。

 しかし、ビルが全く知らないポートランドでナットを助けることは難しいと八重子が説明する。(八重子は、ビルに転生したマコトが東昇帝国から来てすぐ殺さたので、首都以外知らないことことを聞いている。)

 

 パルが泣き出しそうな顔をする。

 八重子がパルに言う。「ビルではなく、別の人に頼みましょう。」

 八重子がスマホで連絡をして、一人の豚人族の男が現れる。

 豚人族の男は、大きいケースを一つ置く。

 豚人族の男が言う。「名前はノーマン ヨツオ。八重子とは幼馴染みだ。」

 パルが聞く。「ナットを探してもらえるの?」

 ヨツオが八重子を見た後、言う。「特徴を教えて欲しい。」

 パルがナットの特徴を説明する。

 八重子が言う。「すぐに向かって。」

 ヨツオが言う。「このケースを持っていけ。」

 ヨツオはそのまま去る。

 そこへ、ウッドと警察官がやって来る。

 ウッドが言う。「その少女と一緒に警察署に来てくれ。」

 ビルと八重子、それにパルは警察署に向かう。

 八重子はケースを持っている。



 行方不明だった子供たちと若い人々は夜遅くなので、ビルと八重子たちと共に警察署に泊まる。

 店長のトカゲ族、マコネル・リノ・スターは、まずアライグマ族のデビー・クロケット刑事が取調を担当する。

 それほどの規模ではないので、子供と若い人々は地下の留置所を開放して休ませる。

 再びウッドが担当することになるビルを八重子のとなりの取調室では、 デビー刑事の怒鳴り声が、ビルたちまで聞こえる。

 ウッドが八重子に言う。「あんたは外交官だって。」

 ビルは八重子を見てしまう。

 八重子が言う。「CIAに照会したのか?」

 (CIA:Contact Information Arrangement)

 ウッドが言う。「ああ、あんたたちは、どこまで知っているのかい?」

 八重子が言う。「ノーコメント。」

 ウッドが言う。「仕方ない。あのトカゲ男に聞くしかない。」

 八重子が言う。「それは難しいな。」

 ウッドが八重子を睨む。

 その時、署長が弁護士と共に現れる。

 署長が言う。「保釈だ。」

 デビー刑事叫ぶ。「なぜです!」

 デビー刑事の抗議を無視して、マコネルは署長、弁護士と共に外へ出る。後についていく八重子。ビルが取り合えず立とうとするが八重子が言う。

 八重子が言う。「取り合えず、そのまま。」

 八重子がデビー刑事たちの後をついていく。

 


 警察署長と弁護士と共にマコネルが自動車に乗る。

 その直後、自動車の前にマシンガンを持った男が現れ、自動車が銃撃で蜂の巣のようになる。すぐにマシンガンを持った男を撃つ八重子。周囲から他の銃撃がある。

 八重子は自動車からマコネルを引きずり出して、警察署に戻す。

 マコネルは足を怪我している。「足をやられた。」

 八重子が言う。「這っていけ。」

 警察署の周囲は、銃を持ったBKM(Black killer Menber)に囲まれる。彼らは黒ずくめで周囲にいる。

 周囲からの銃撃に、八重子がショットガンで応戦する。

 警察にいるデビー刑事や警察官たちも応戦する。

 八重子のコートは、破けその下の戦闘装備(スリムパワー)がむき出しになる。頭部の強化ガラスも普通の銃弾は弾いている。

 BKMの一人がロケットランチャーを担ぎ、八重子を狙う。

 八重子がロケットランチャーを担いだ男の顔面に狐火で覆い、ショットガンで撃つ。

 ロケット弾の方向がずれて、警察署を破壊する。八重子がロケットランチャーの場所に手榴弾を投げる。

 



 八重子は、壊れた警察署に戻る。

 ビルとウッドがいる取調室に戻る。そこでは、マコネルが応急手当を受けている。

 マコネルが八重子に言う。「あんたの言う通りだ。」

 八重子が言う。「生きていたければ覚悟を決めな。」

 マコネルが言う。「分かったよ。」

 ウッドが聞く。「どういうことだ?」

 マコネルが、スーパーマーケットで八重子に捕まった時のことを説明する。

 八重子は、マコネルが弁護士と共に殺されるから、車に乗るときは真ん中で、頭は両腕でカバーするようにと言った。

 マコネルの胸の部分には防弾チョッキがあるうえ、八重子が捕まえた時、両腕に防弾装備を着けさせている。

 八重子が大きいケースを開く。中にはショットガン、銃弾、ピストル、手榴弾、暗視装置と強化ガラスの盾まである。

 八重子がビルに言う。「ショットガンの実弾練習だ。」

 ビルが言う。「分かったよ。」

 ビルがショットガンと弾を持って破壊されている入り口に向かう。八重子がウッドに聞く。

 「留置所にいる男は、銃が使えるか?」

 ウッドが言う。「あいつは、酒場でけんかしてただけだ。やつまで必要なのか?」

 八重子が言う。「やつらは、皆殺しにするつもりだ。」

 ウッドが言う。「分かったよ。まるで戦争だな。」

 八重子が言う。「いや、これは虐殺だ。」

 ウッドがカギを探して留置所へ向かう。

 


 どのくらいが時間がたったのだろう。ショットガンの弾がなくなる。周囲で生きて銃を撃っているのは、ウッドとデビーと留置所から出てきた男、それにビルと八重子だけだ。

 デビーが言う。「俺の名前は、アラモ砦の英雄からつけたらしいけど、全滅にはなりたくない。」

 八重子がビルに言う。「下の子供に渡すものがある。ついて来てくれ。」

 ビルは、地下室にいる子供たちと若い人々たちの前に立つ。

 全部で六人いる。

 八重子がパルにピストルを渡す。

 「一発ずつ、使いたいように使え。」

 パルが言う。「おかあさんに会わせて。」


 八重子がビルに言う。「パルをエリザベスに会わせるのは、約束だろう。」

 ビルは言う。「ああ、出来ればそうしたい。」

 八重子が言う。「うちらには、それが出来る。」

 ビルが八重子を見て言う。「どういう意味だ?」

 八重子が背負っている柄の長い金属の鎚をビルに渡す。

 八重子が言う。「これでやつらを潰す、」

 防御力に優れ、運動能力も強化されている戦闘装備(スリムパワー)を着けているビルと八重子なら、可能性はある。

 ビルは、パルを見て言う。「会わせることは約束だからな。」

 ビルは鎚を握り、八重子と共に階段を上る。

 


 

 


 

 



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