第三話
明日からは毎日18時に投稿していきたいと思います。続く限りですが(^_^;)
書き溜めてはいますが、間に合わなくなったりしたら更新が遅れたりします。
なるたけ遅れないように頑張っていきたいとお見ますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
道すがら団長さんにいろいろな話を聞いた。なんでもここはグレイシア王国のリッヒという街らしい。ここの領主は善政を敷いていて、民にも慕われているとか。ちなみに襲ってきたワイバーンはかなり強い魔物らしく、リッヒの街は滅亡確実と思われ、民を逃がすのに専念していたという。すでに早馬で事なきを得たことを伝えたらしい。そして、逃げた民も徐々に戻ってきているらしい。ちなみに道中色々聞いたが団長さんには呆れられた。無理もない。貨幣価値とかについても聞いたからな。常識とかも。とりあえず、冒険者ギルドに登録すれば食いっぱぐれることはないらしいと言うのはわかった。
「色々ありがとうございます」
「いや、いいんだけどよ、あんたの将来が心配になってきたぞ。俺は」
「そのあたりは気にしない方向で」
「まぁ、いい。とりあえず、冒険者ギルドに行く前に兵舎によっていけ」
「わかりました。で、ワイバーンは何体欲しいんですか?」
「できれば2体、もちろん1体でも構わない。そもそも俺らじゃ倒せなかったのは明白だしな」
「わかりました、それじゃあ2体お渡ししますね」
「残りのワイバーンだけでBランクの冒険者になれるだろうな」
「それは……どれほど凄いですか?」
「……これだから……冒険者にはランクが会って一番上がAランク、その次がBランクだ。新人が到底なれるランクじゃない」
「へ~、そうなんですね~」
「お前にもう常識的に考えろとか言わないから安心しろ」
「それは嬉しいですね」
「はぁ、本当に常識というものを知らないやつだ……」
「すみませんね~」
「いや、もうここまで来たら構わんよ」
こうして会話しながら大きくなっていく外壁を見ながら歩いていく。そして、ようやく街の門にたどり着いた。
「ちょっと待ってろ、今手続きしてくる。話を聞いた限りだと金すら持ってないんだろ?俺の権限で入れてやる。ただ、冒険者ギルドに入ったら一度この門の詰め所まで来てもらわないと困るが。犯罪者として扱わないといけないからな。期限は3日以内だ」
「わかりました。とりあえず、ここで待ってます」
すると団長さんは門番と二言三言話してから、こちらへ向かってきた。
「早速で悪いが領主の館まで来てくれ」
「ちょっと待ってください、はぐれた仲間を探してきたいと思うので」
「おう、そうか……宛はあるのか?」
「あっ、はい。その、冒険者ギルドですか?聞き覚えがあったので何だっけかなと思ったら連れが言ってたことだったのを思い出したので」
「そうか、じゃあ冒険者ギルドに居る可能性が高いな。冒険者ギルドは突き当りに大きな建物があるだろ?あれがそうだ。とりあえず、そこで冒険者ギルドに登録してから来ても構わないぞ。ただし、その後ワイバーンの受け渡しと領主に会って欲しい。それはお願いできるか?」
「あっ、はい。その時連れが来ても大丈夫ですか?」
「ああ、粗相をしなければ構わない」
「なら大丈夫ですね。とりあえず、冒険者ギルドで登録して、一度ここの門まで来て、それからワイバーンの受け渡し、その後領主様?とお会いすればいいんですよね?」
「そういうことだ」
「わかりました。では一旦失礼します」
そう行って俺は冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドに着くと、近くの人目のつかない路地へ入る。
「タルト、ピュア、出てきていいぞ」
「いいんですか?私達をいざというときに使えませんよ?」
「だいじょーぶ?おにーちゃん?」
「構わないよ。冒険者として二人も登録して、食い扶持を稼ごう」
「とはいえ私達は食べなくても問題ないのですが・・・武器なので」
「食べれないわけじゃないんだろ?」
「わたしたちごはん食べれるの!」
「なら、いいじゃないか。美味しいものたくさん食べようよ」
「ならお言葉に甘えて。ただし、亜神と接触するときには冒険者云々は置いといて私達を使ってくださいね」
「使うの!」
「わかったそのときにはよろしく頼むよ。じゃあ、冒険者登録しようか」
冒険者ギルドに入るとゴロツキのような奴らがこちらを見る。そして、後ろを見て更に俺を睨む。俺は無視して受付と思しき所へ進む。
「すみません、ここって冒険者に登録するところで合ってますか?」
「あ、はい。合ってます。冒険者の登録はお三方ですか?」
「あっ、はい」
「わかりました。文字は書けますか?」
「多分?」
「多分ですか?」
受付の人の笑顔がおかしなことになっている。
「とりあえず、書かなきゃいけない用紙を見せてくれ」
「はい、こちらになります」
「うん。書けそうだな……あっ、外の国から来たからかけるかどうか知らなかったもので」
「遠方から来られたのですか……なるほど、すみません、色々と勘違いしました。失礼しました。」
「いえ、大丈夫ですよ」
俺は用紙を受け取り、必要事項に書き込んでいく。名前、戦闘職は・・・選択式か・・・ってことは当てはまるのは魔法戦士か。スキルや魔法に関してはよくわからんから書かなくてもいいか。
「タルトとピュアは書けるか?」
「書けますよ」
「かけるの!」
ということなので、俺のは提出して、二人の用紙をもらい書かせる。
「これでいいか?」
「はい。大丈夫です。パーティー申請はなさいますか?」
「それはなんですか?」
「失礼しました。冒険者同士一緒に行動してクエストを行う場合、パーティーと言う制度がありまして、それを利用すると均等に次のランクに上がる為のポイントが稼げる様になっております」
「あっ、じゃあ申請します」
「わかりました。パーティー名は如何しますか?」
「パーティー名……どうする?」
「おまかせします」
「まかせるの!」
「ん~、じゃあ青の亜神というパーティー名は大丈夫ですか?」
「あ、亜神なのですか?」
「え?ああ、この子達は違うよ」
「では、なぜ?」
「いや、ちょっと目的があってね。名前が上がれば亜神の方々に興味を持ってもらえるかなと」
そう言うと周りがざわつく。俺は訝しんでいると、受付の人が言う。
「亜神というのはあまり良いイメージじゃないので、積極的に接触したいというのはちょっと……本当にそのパーティー名にするのですか?」
「問題ないならそうしたい」
「わ、わかりました……パーティー申請受理しました。このパーティー名ですと……クランは難しいかも知れませんね」
「クラン?それはなんですか?」
「失礼しました。クランの説明をします。パーティーは最大6人までしか組むことができません。ですが、クランを立ち上げますと、その上限がなくなるわけです。厳密には少々違いますが」
「その少々の部分説明をお願いしてもよろしいですか?」
「はい。先程いいましたポイントが全員に振り込まれます。ただし、先程もいいましたが、1パーティーで最大6人、これは変わらないのです。例えば、そのクランに所属するパーティーがポイントを稼ぐと、クランのメンバーにもポイントが入ります。もちろんクランにもポイントが入ります」
「ちょっと待ってください。クランにポイントが入るというのはどういうことですか?」
「失礼しました。冒険者のランクの説明がまだでしたね。冒険者にはランクが存在します」
「その話は知ってます。クランの方のポイントの説明をお願いします」
「はい。冒険者のランクと同じでクランにもランクがあります。冒険者ランクと同じで、Gランクから一番上はAランクまでとなっております。クランを組んでそのメンバーが依頼をクリアしますと、各自に配られる冒険者ランクのポイントの他にクランのポイントも入るわけです。そして、クランが大きくなればなるほど、高難易度の場所で狩りができるようになってくるわけです」
「なるほど、パーティーの寄せ集めだけど、クランと言うのに所属しているといいことがあると?」
「そうですね。有名なクランですと、直接王族から指名依頼が来たりもしたりします」
「なるほど……それで、私達のパーティーだと何処かのクランに入るのは無理だと……名前が名前だからと言うことで合ってます?」
「はい……そういうことになります」
「じゃあ、クランを設立するのはできますか?」
「いいえ、最低でも冒険者ランクがBランクが二人以上、一人だったとした場合、Cランクが3人でクランを設立できます」
「わかりました。ありがとうございます。とりあえず、今日は普通に登録だけでお願いします」
「わかりました。こちらがギルドカードになります。なくさないように気をつけてください。再発行には結構なお金が取られます」
「そういえば、完全に考えてなかったけど、登録料って必要ないの?」
「はい、必要ありません」
「それは良かった。無一文なもので」
「え?」
「いや、なんでもない。とりあえずわかった。これはなくさないようにすればいいわけですね」
「は、はい」
「それじゃあ、ありがとうございました。失礼します」
「それでは、頑張ってください」
「ありがとうございます」
そう言うと俺たちは外へ出た。そして、二人にギルドカードを配る。ちなみにギルドカードはこんな感じだ。
名前:ゼクス・アポロニア
戦闘職:魔法戦士
冒険者ランク:Gランク
クラン名:未加入
クランランク:未加入
二人は戦闘職が戦士になっている事以外変わらない。
「あれ?そういえば二人は魔法は使えないの?」
「使えないことはないんですけど、規模が大きくなりすぎて、まともに使えません」
「わたしもおなじなの!」
なるほど……さすが神器だ。
「じゃあ、とりあえずさっきの団長さんのところへ行こうか」
「はい」
「はいなの!」
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