第一話
次は12時に投稿します。
「ここは何処だ?」
「お目覚めですか?」
「えーっと、ここは?」
「ここはピリファの草原地帯なの!」
「えーっと君たちは?」
「申し遅れました。私はタルト・ミーア」
「私はね、ピュア・ミーアなの!」
「君たちは一体?」
「パパからのお仕事なの!」
「パパ?」
「えーっと、先程あなたがお会いしていた神様です」
「ああ、そういう……というか君たちはどうしてここへ?」
「はい。亜神というのはかなり強い力を持っています。いくらその肉体が他の追随を許さないと言っても育つまでには時間がどうしてもかかります」
「だからお姉ちゃんと一緒にお仕事なの!」
「なるほど……護衛って思っても大丈夫なのかな?」
「はい」
「おにーちゃんは私が守るの!」
この姉妹やはり俺のどストライクなんですけど……お姉ちゃんの方は青のセミロングでおっとりした感じの美少女。年齢は15歳ぐらいだろうか?妹の方は同じ青髪だけどショートで年齢は12、3歳ぐらいだ……精神年齢はまた若干違うだろうが……だけどあの神様の……。
「あっ、ご心配なさらずとも、私達は特別ですので。神様とのそのそういう関係はありませんよ?」
「なんだかわからないけど、そーなの!」
「いや、別にそういうことを心配したわけじゃないんだけど」
とごまかしてみる。
「ふふふ、顔に出てましたよ」
「出てたの!」
ははは、ごまかせてないし。
「そういえばステータスを見ろとか言ってたな」
「あっ、はい。ステータスと念じれば目の前に表示されます」
むむ・・・【ステータス】
ステータス
名前:ゼクス・アポロニア
年齢:20
性別:男
種族:神族
レベル:1
HP:10000
MP:10000
攻撃力:100
魔法力:100
物理防御:100
魔法防御:100
体力:100
知力:EX
敏捷力:1000
幸運:EX
特殊スキル
神託EX
眷属化EX
隠蔽EX
鑑定EX
異世界言語EX
不老不死EX
完全属性適正EX
戦闘スキル
魔法1
剣術1
刀術1
銃術1
暗殺術1
状態異常1
非戦闘スキル
完全耐性1
錬金1
薬師1
鍛冶1
裁縫1
木工1
革細工1
鉄細工1
装飾1
歌唱68
「戦闘スキルと非戦闘スキル以外は規格外だな……レベルはまぁ、しょうがないし、他の数値は普通がどうなのかわからないからなんとも言えないが……というか俺の名前ゼクスって変わってるし……まぁ、いいか」
「そうですね……亜神からすれば雑魚といったところでしょうか?」
「おにーちゃんざこざこ!」
「こーら、ピュア、そういうことを言ってはいけません」
「はーい……おにいちゃん。ごめんなさい」
「ははは、いいよ。事実みたいだし」
そういえば歌唱だけ高いな・・・前世の影響か?
「そういえば君たちのステータスはどうなってるの?」
「私達にステータスは存在しません」
「ステータスないの!」
「え?どうして?」
「私達は人間や亜神ではないからです」
「私達は二人で一対の刀なの!」
「は?」
「神器というやつです」
「神器なの!」
「私達のステータスは持ち主に依存します。私は太刀、妹は脇差です。ただし、護衛というのは嘘ではありません。私達自身が太刀になることも可能ですが、私が私自身を持って戦うことも可能です」
「私達刀持ったまま戦えるの!」
「なるほど……そうなると強いの?」
「そういうわけではありませんが、刀の扱いは人間とは比べ物にならないレベルです」
「人間はよわっちーの!」
「なるほど……」
「力は弱くなりますが、刀の分身を分け与えることも可能です」
「ん?どういう事?」
「私が本体を持って戦闘しながら、あなたに私の分身を渡すことも可能だということです」
「なるほど、ということはピュアの方も?」
「できるの!」
「じゃあ、早速その分身を出してくれないか?」
「わかりました。装備がないと心もとないですよね」
「わかったなの!」
そう言うと太刀と脇差が出てきた。俺はそれを装備する。
「一応刀は我流だけど好きで振ってたから、ちゃんと扱えると思う」
「そうですね。仮にもスキルとして発現していますし。剣はともかく刀がスキルとしてある以上、使えるはずです」
「おにーちゃんと一緒に戦うの!」
「ありがとう。で、これからどうするんだ?」
「とりあえず、近くの街に行って、冒険者として登録しましょう。そして、魔物を倒して戦闘スキルを上げながらレベルも上げていきましょう。ダンジョンとかも経験値としては美味しいですね」
「ダンジョンダンジョン!」
「わかった。ほんと異世界者のテンプレだな」
「基本的にそう思っていただいて結構ですよ」
「って、こっちのサブカルチャー知ってるの?」
「一応は。神様から教えていただきました」
「死亡フラグ死亡フラグ!」
「いや、それあかんやつ」
「ピュア、それは駄目って言われてるでしょ」
「はーい!」
「それじゃあ、出発しようか。近くの街って何処だろうか?」
「はい、それならあちらですね。今から動けば日が暮れる前にはつくと思います」
「うげ……歩いたり走ったりするのは苦手なんだよな」
「大丈夫です。肉体自体が変質していますので。今は神族ですよ?何も問題ないと思います」
「問題ないの!」
「わかった……とりあえず、歩こう」
こうして街に向けて出発した。
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