ぁんのバカがぁぁぁぁ
ん、がぁがっ、ぎゃが、がぐっうっぐ、あ、ああだ、なっざ、らがいああ、が…………
???「……ハッ!」
少年と呼ぶにはまだ早いほど幼い容姿の子供は急にベッドから飛び起きた
???「っはぁっはぁ。ぁ、なんだ今のあっがぁぁ」
苦しみから解放されたのも束の間また身体全体に激痛が走るそれも電撃が頭から滝のように流れるように身体に痛みが生じる更には身体がギュッギュッと圧迫されるような感じもしもはやどこが痛いどのように痛いなどがわからない
???「うあぁぁぉぁぉぁぁぁ」
ベッドの中でのたうち回ることしかできない、そんなとき部屋の外からドタドタと音がする
扉が開くと白いメイド服を着た女性が息を切らしながら慌てて駆け寄ってきた
ルル「お坊っちゃま?!起きられましたか!!」
ルルは両膝をつき目線を合わせ聞くがすぐに異常に気づき「今治癒術師を呼んできます」と言って走って部屋を出ていった
そんなことを隣で言っていたが少年の耳には入っておらず胸をおさえたり頭をおさえたり腕をおさえたりと至るところをその手でおさえ蹲っている、痛みだけではないその何かを抑え込むように
???「はぁっはぁ…おさまっ、たか?」
少年はいつくるかわからない恐怖に油断せず自分を抱きしめる格好でベッドの上でおとなしくしていると扉が開いて先程のメイド、ルルと治癒術師(女性)それと女性が入ってきた
女性は部屋に入るなり少年の格好を見るよりも前に駆け足ぎみに近づく
???「ソウヤ大丈夫?」
女性は優しく少年、ソウヤに微笑みかける
ソウヤ「…ぇ?…なにが」
ソウヤはまだ整理がついていないまま無気力に返答をする
???「ソウヤ、大丈夫よきっと良くなるから。いえ良くするから今はゆっくりと休みなさい」
女性は座ってそっとソウヤの手を握る
すると治癒術師が喋り始める
リミネル「アンネルマール様、今のところ問題は無いと思います。魔術で調べましたがどこも反応を示しませんでした。なので回復魔術を念のためかけるだけでいいですか」
アンネルマール「そう良かった。だけど念のためと言っても魔力過剰症は避けたいから今は止めておきましょう」
リミネル「わかりました。ではルルさん一週間に一度で良いのでソウヤ様の状態を教えてください」
ルル「わかりました」
この話し合いの間ソウヤは訳がわからずルル、アンネルマール、リミネルを見たり、キョロキョロしたりと話を全く聞いていなかった
アンネルマール「じゃあまた夜ご飯に呼びにくるわねソウヤ」
そう言ってからルルとリミネルと話した後に三人で部屋を出ていった
残されたソウヤは状況の整理をしだした