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第17.5話 第一章のまとめ

 ~第一章のまとめ~


 琥珀は暗殺稼業を辞め、冒険者に転職。その後ベルムヘイド王国からエストへ向かう途中、ヨミスからと思われる暗殺者たちからの襲撃を受け、琥珀は二国の中間点に存在するエルドという町に少しの間滞在することになった。


 琥珀はエルド唯一のダンジョン、『鼠ノ洞窟』へ潜ると冒険者パーティーと遭遇しそのパーティーの一員となった。パーティーメンバーは琥珀を入れて計5人。


 パーティーメンバーはこの4人。


 ・いつも明るくパーティーのムードメイカーの役割を果たす女性“エレガ”

 ・頭が良く、戦闘では指揮を取るパーティーのリーダー“ディアブル”

 ・逞しく頑丈な体の盾使いで笑い声の大きい髭の生えたおじさん“エルク”

 ・大人しく少しだけ恥ずかしがり屋な少女“メル”


 琥珀はこのパーティーに入ってからというものパーティーの戦力が上がって行きダンジョン地下12階のダンジョンボスをも倒すことに成功。琥珀は『裂』という他の能力説明文の無い能力の付いた短剣を獲た。


 次の日、5人は再びダンジョンへ行くとまたしてもダンジョンボスと戦うことになり、またしても5人はダンジョンボスを倒すことに成功したのだが…。謎の声と共に琥珀はそのすぐ後に気絶してしまい、他の4人はベルムヘイド王国の第14位侯爵、グレディアム家長男“カイン”に捕らえられてしまった。


 一週間後、琥珀は目覚めヨミスに琥珀が気絶した直後に手にしていた謎の二つの球体の情報とその後の商売を手伝うことを条件に4人をカインの元から救い出す協力をするとヨミスに提案され、半強制的に契約を交わした。


 契約通り、琥珀とヨミス本人と彼の率いる暗殺者たちと4人を助け出し、エルドに再び帰還したパーティーメンバー5人、ヨミス、そして暗殺者たちは次の日、ヨミスの協力を条件として約束されていた二つの球体の使い方を教える為、『鼠ノ洞窟』へと全員向かった。


 ダンジョンの12階、ボス部屋のある通路とは違う道を選択し、人のいないその道の果てまで向かい、琥珀はヨミスに二つの球体の使い方を説明したのだった。


 一つ目の膨大な魔力の入った方の球体は魔物を創り出す能力を持つ。

 二つ目は・・・。


 『吸収』


 魔法使いのディアブルとメルはヨミスと彼の率いる暗殺者たちを防御魔法で閉じ込め、琥珀は彼等の魔力を二つ目の空の球体を手に取り、吸いつくした。要は琥珀はヨミスと彼の率いる暗殺者たちに死を与えたのだ。


 理由は簡単。実はヨミスがエレガ、ディアブル、エルク、メルの4人を変身魔法でカインに装ったヨミスと暗殺者たちは4人を気絶させカインに魔力の入った方の球体と共に売り払い、琥珀をわざと自分に協力させ球体の情報を琥珀から引き出す為の契約を行うためだけの企みだったのだ。つまり裏切りと詐欺。


 そしてその企みに加勢した暗殺者、セインは透明魔法の使い手であり琥珀とも良く暗殺依頼を共にこなす仲であり、彼女の能力は非常に便利であるため琥珀は彼女をパーティーへ勧誘。


 琥珀は彼女にこれからこのパーティーが儲けるであろう金額を伝えると、彼女は金に釣られパーティーに入ることとなった。そして琥珀たちはダンジョンのある条件というものをこの時、同時にクリアした為このパーティーには『鼠ノ洞窟』を管理する権利を与えられ、琥珀たちはダンジョン経営者兼、冒険者となったのだった。

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