表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錆と魔法と人形の首  作者: 市
1/1

始まりのお話

 ――鉄と蒸気の時代。


 人類は「化学」によって鉄の町を作り、蒸気の力を操った。



 発展はめまぐるしく、技術は恐ろしい早さで革新されていった。

 しかし、しばらくしてその技術の進化の限界に人々は気付き始めた。

 

 人間は貪欲である。

 尽きぬ探求心はさらなる叡智を求める。


 人類はその貪欲さ故か、本来の正当な発展である「化学」を見限り、人理の道から外れた「魔法」という禁忌に手を伸ばした。


 「魔法」は「化学」の道理と条理を捻じ曲げ、人々に新たな理を提示した。

 「魔法」は「化学」では解決できない不可能を可能にした。


 ある者には絶対的な力の座を。

 ある者には朽ちることなき永遠を。


 そしてその者たちに等しく混沌を。



 鉄は錆付き、蒸気は魔法に汚染された霧に変わった。


 ――錆と濃霧の時代の始まりである。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ