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大神犬太郎のメモ帳

大神専用毒舌マシーン御剣刀子が登場します。

おおがみの活躍が書きたいのにまだ来ない

 今日ほど少女という存在を恨めしく思ったことはない。

 なぜ、中途半端に『術』を使ったのかと問い詰めたい。

 あれじゃあ、どんな人が相手でも何か違和感を感じる事半端ない。


「ねえねえ、これは絶対に何かあるよね」


 一度家に戻りふたたび登校している時に、会長は満足そうに言う。

 しかし、むしろこれから今回の事情を会長が知らないと引っ込みがつかない所まで来てしまった。

 というのも会長の好奇心は尋常ではない。

 小学生の頃に図書館の本の中身をすべて見たいからと速読をマスターし、その図書館の中にあった和訳されている本の元を読みたいからと言語を一つ習得してしまった程の傑物だ。

 そんな好奇心の塊である会長が興味を持ってしまったのだ。

 間違いなく自分の気が済むまで調べ上げるだろう。


「その通りであることを願わないね、まったく」


 こういうのは関わるほど引かれやすくなるというのに、でも会長の性質・・上否が応でも引かれるのだ。


「大丈夫でしょ。 専門家が付いてるんだから」

「専門家でも極力かかわらないほうがいいモノなんだよ」


 藪をつついて鬼が出るか蛇が出るかって感じだ。

 見た目が少女だったが、下手に突っつくと何が起こるかわからない。


「岩手会長」


 ポンッと会長の方に手がかかる


「あ、おはよう刀子ちゃん」


 振り返るとそこには生徒会副会長の御剣刀子が凄惨な笑みを浮かべていた。


「またなんで犬と一緒に居るんですか」

「せめて名前で呼んでくれないかな」


 敵意オーラをバンバン俺に飛ばしながら笑顔を崩さずに俺と会長の間に入って来る。

 朝一から元気なやつだな。


「ほら、例の噂を調べようと思って、専門家に頼むなら大神君が適任かなと」

「私を呼んでくださいよ」

「仕事とか肩代わりさせることもあるしあまり負担をかけると」

「大丈夫ですよ」


 凄惨な笑みはいつの間にかニヤニヤした顔、いや、むしろデレデレした顔になっている。

 キマシッ!っと叫びたくなるのは別に間違ってないと思う。

 あと、犬でわかるのやめてくんないかな会長。


「岩手会長から受ける負担なんて全然気にしません」

「キマシッ!」

「うわっ!」


 思わず言ってしまった。突然叫んだことに御剣が驚いたようだ。


「まあ、御剣がやめろというならしかたがない。 よし今回の件はこれにて」

「ダメよ」


 っち、流れで上手く御剣を巻き込もうと思ったのに


「仕方がない、刀子ちゃんも手伝って、ただ、大神君が関わるのは最低条件だよ」


 有無を言わさない生徒会長の鏡、いやどこが鏡だ。 ただの自分勝手だ。

 あぶねえ会長のオーラに飲み込まれるところだった。


「はい! わかりました!」


 ……御剣は飲み込まれたな。

拙作をお読みいただきありがとうございます。

生徒会長に弱い御剣、でも会長御剣の事注意しなくていいのか?

生徒会長はちゃんとわかっています。 じゃれているだけだと・・・多分。

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