第三章 閑話SS あのプリンの真相
真相なんて仰々しいタイトルですが、大体犬太郎の予想通りなので大した内容ではありません。
プロローグが毎回短めなので追加で投稿する感じになります。
本編プロローグは基本的に土曜20時投稿になります。
やあ、久しぶりだな私の名前は大神結ただのしがない大神犬太郎のお姉ちゃんだ。
今日は久しぶりの休みの日なので家でのんびりすることにしていたのだ。
朝起きて冷蔵庫の中を確認するとプリンが一つあった。
弟のプリンだと思って食べて満足していたところへアホのじゃが起きてきた。
「あああああ! 儂のプリン! なぜじゃなぜ食べられておるのじゃ」
その時、アホのじゃが家にいることをすっかり失念していたので驚いた、
しかし、すぐに対応を考える。
「美味しく頂い……てたわよ。
タロちゃんが」
あちゃ、やってしまった。
素直に謝るつもりだったのにあまりにも悲しそうなので罪悪感からつい隠してしまった。
とはいえ、すぐに気づかれるだろうと思いなおしたのだけれど。
「あやつか! く、くくく、食べ物の恨みがどれほど恐ろしいか思い知らせてやるのじゃ」
暗い笑みを浮かべながらとぼとぼと自分の部屋に戻っていくアホのじゃ、いえここはちゃんと名前で言わないと心が痛むわ。
花楽里鳴知は自分の部屋に戻って行きます。
罪滅ぼしのためにも今日帰ってくるときは高めのプリンを買ってこようと心に決めたのでした。
拙作をお読みいただきありがとうございます。
次回四章、姉プロローグ




