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第三章 一話 人の噂は……。

プロローグ

 やあ、久しぶりだな。

 私は大神結、ただのしがないOLだ。

 私は基本的に噂話というものを信じないことにしている。

 伝言ゲームよろしく人を伝ってきた情報は、えてして事実より大きくなることが多いのだから。

 されども、この噂というものをないがしろにするわけではない。

 悪事千里を走るなんてことわざがあるように人は危険があると周りに広めようとする性質がある。

 だから人の噂も満更馬鹿にできない。

 とはいえ、噂は噂である。


 そんなことを話しているとつい最近、噂好きの友人に再会したことを思い出す。

 彼女に会うとどうしても話こんでしまう。

 たかが噂だと言うのに真実味を帯びているからだ。

 いや、ただ単に私がその友人と話すのが楽しいだけだということもあるのだがな。

 でも、その友人の噂は全くのガセネタであることもあるのが、ややこしいところだ。

 たかが噂と舐めているとひどい目にあう、されど本当だと信じるとひどく損をする。

 あくまでも話半分で聞いておくことだ。

 その噂好きの彼女が、再会したのがわが弟の大神犬太郎の家の近くだったのは偶然でなのかそうでないのか。

 ぜひとも問い詰めたいところではあるな。

 いや、問い詰めたな。

 私が彼女にあった時はもう既に事態は終わっていたということなので、若干歯痒い気持ちもあったが、一応は専門の組織に所属する者の弟だ。

 当然、今回の話も我が弟にことの始終を報告してもらった。


 あ、彼女の特徴に付いて説明をしておかないとな。

 さっきも言ったが、彼女は噂好きである。

 そして、黒髪の美女だ。

 うむ、私から見てもわかるくらいのな。

 そして、彼女を見る人は大抵の人(女性も含めてである)が目が行ってしまう程の巨乳を持っていることである。

 羨ましいなんて思わないさ肩がこるだけだからな。

 何事にも限度と言うものがあるが彼女の場合はその限度を超えているからな。

 本人も大なり小なり大きさを気にしてる……、……気にしてるとは思うんだが、実際のところはどうだろうな?

 まあ、ともかくその巨乳で可愛い弟に色目を使わないようには言い含めているのだが、どうなんだろうなあの牛女は。

 うん、それに比べて慎ましい堤下はそこの所の分別はついているので次から監視役にでもしようかな?

拙作をお読み頂きありがとうございます。

次回、「噂の主」

時間が欲しいですよぉぉぉ

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