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第二章 大神君準備中

新章です。

結さん再び

 やあ、久しぶりだな。

 私の名前は大神結、しがないただのOLだ。

 賢明な読者ならすぐに思い至ったであろうが、私が出てきたということはもちろん新章に入る。

 と言っても、それほど進展があるわけではない。

 ただ、登場人物が増える程度の些細なものだ。


 つい最近、私が所属する組織の同僚がやらかした加減でその後始末をすることになってしまった。

 当の本人は私の手元に置いているわけだ。

 土地神殺し未遂とも言える今回の事件は、しかし、私の組織に大きな風を与えることになった。

 技術開発のトップの暴走とも取れる今回の事件は、禁忌だった土地神殺しが簡単に出来るのではないかという風潮をもたらしたのだ。

 土地神の座は、重い。

 あのアホのじゃが出来ることはこの組織に居る者は出来ることになってしまうのが厄介なところだ。

 幸い、そう簡単に出来ることではないのは救いか。

 彼女は、自分の力量をよく勘違いする。

 彼女の悪い癖だ。

 彼女は自分の土俵では絶対に回しを取らない。

 常に他人の土俵で戦いたがるのだ。

 もし、彼女から話を聞くときは心半分で聞いていてくれ、大体過剰に相手を評価するところがある。


 まあ、あのアホのじゃのことはいいだろう。

 私が後始末をすることになったものの弟に借りを作れたので良しとしよう。

 今回の件で、組織の長である、平清盛たいらのきよもりが動くことになった。

 予め言っておくが、彼女・・は歴史上の平清盛たいらのきよもりとは別人だ。

 彼女といったが、別に彼でも問題ないのだが、ややこしいので便宜上彼女・・と呼んでいる。

 彼女は、性別がない。

 彼女は、とある研究の成果だ。

 

 ……彼女のことを話し出すとキリがないのでこのくらいで置いておくか。

 機会があれば彼女の興味深い生い立ちについて聞くこともあるだろう。

 兎に角、組織の長が動く理由は、後始末と状況把握とその他もろもろだ。

 今回は、興味が向いたとか嘯くだろうが、彼女が動くときは、組織が大きく動くのだ。


 めんどくさいことにな。

拙作をお読みくださりありがとうございます。

新キャラを出していきますがはてさてどこまでアンダーコントロール出来るか

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