大神くんはまだ
はじめまして鋼ヶ嶺 流星と名乗らせて頂いております。
いきなりで申し訳ないっすが大神が出てくるのは二話からです。
そして、本格的に話が始まるのは三話からです。
流れに任せたらひどい目に会いましたがまあ、適当に頑張りって書いていこうと思います。
行き当たりばったりですがお付き合いいただくとありがたいです。
よろしくお願いします。
さて、どこから話したらいいだろうか。
そうだなとりあえずは私の名を名乗るとしよう。私の名前は大神結、しがないただのOLだ。
これから話すことは、私のかわいい弟が主役の話だ。冒頭で話し始める謎の女性というのは、気になるだろうが今、提示した以上の情報は今のところ示すつもりはない。すまないな。
では、本題に移ろうか。
私の弟、大神犬太郎は少し特殊な体質をしている。
まあ、すこしどころの話ではないのだがな。端的に言うと狼男なのだ。
ワーウルフ、ライカンスロープ、人狼、呼び名はいろいろある。そして、いろいろな狼男がいるが、彼の場合は、ある程度理性は残るし、暴走も最近は大丈夫だ。
そんな、人外ともいえる彼は今、高校に通っている。
まあ、普段はただの高校生だ。
彼は、好きなタイミングで狼男になれるんだ。満月を待たなくてもいい。
むしろ、満月は彼にとっては危険なものだ。しかし、まあ気にすることない満月の時に狼男にならなければいいだけなのだから。
「結さま、お時間です」
おおっと、もうそんな時間か。
では、残りの今回、わが弟におきたことの顛末は、私の優秀な部下、堤下礼香に任せるとしよう。
頼んだよ礼香
「はい、結さま」
じゃあ、また機会があれば会いましょう。
では、まず大神犬太郎の周辺情報を報告をさせていただきます。
事は、夏休みに入って間もなくのことです。
彼は、一人の少女と知り合いました。
彼女の名前は、岩手千秋とても優秀な女子生徒です。
生徒会に所属し、生徒会会長としての仕事をこなし。
定期テストも大抵上位になっています。
人柄も優秀でとても整った顔立ちをしています。
一時期テレビに出たことがあるらしく、その加減か地元には彼女のファンクラブがあるほどです。
大神犬太郎さんにとっては心外で物言いされそうですが、犬太郎さんはさきほど結さまがおっしゃっていたように取り上げて語るような人物ではありません。
身体能力が高いわけではなく。成績も平均より下、性格も人付き合いが苦手な人です。
彼が一生関わることがなかったであろう高嶺の花と知り合いになる理由としては彼の体質にありました。
彼は生まれつきの人狼です。そのおかげで彼は人より嗅覚と聴覚が高くなっています。
とはいえ、人狼に変化していない彼の知覚は犬よりは劣ります。
しかし、その知覚でも十分に彼女の気を引くことができました。
もちろん、本人は狙ってやったことではないとおっしゃっていましたが、しかし、彼に女性との関係ができるというのは私にとってはうれしい限りです。
いえ、間違いました。
結さまにとってはうれしいことだと判断します。
さて、その知覚を知られた理由については私が説明するには、あきた……けんに行ってみたいのは置いといて、込み入った話になりますので、彼にお願いします。
拙作をお読み頂きありがとうございます。
まだ、始まってすらいませんがどうぞよろしくお願いします。




