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子作りに集中できる環境(育児を他人に任せることが推奨される世界)

 そんな日々を繰り返して10か月弱、予定通り私は出産した。40歳女性(豚人間的には繁殖能力は−5歳の、35歳レベル)で産まれてきたのは双子だった。双子は産まれたばかりでおそらくこの後、成長して顔の変化もあるとは思うのだが、現時点では2人とも豚顔である。


 うん確かに、この顔だと誰が父親なのか分からないな(^_^;)。ま、そんな父親なんて気にしなくていいか。



 ちなみに私は双子を産んだが、若い豚人間女性だと4つ子や5つ子も珍しくないとのこと。さすが豚の繁殖力。これならあっという間に少子化が解決するわね。


 

 母親になった嬉しさもあり、何だかんだで2週間ほどは睡眠不足を感じながらも育児に励んだ。


 しかし、ほどなくして気持ちが性欲の方に盛り上がってくる。せっかく子どもが産まれたばかりなのに私はオカシイんじゃないかと思いながら相談する。



 豚化萌え(♀)

「あのー、以前の生活に戻ってもいいですか?それこそ自由に男と行為するだけの生活に。可能ならば育児は他の人にやってもらいたいです。」


 我ながら最低な母親だと思うような発言ではあったが、だって仕方がない。本能的に行為がしたい。もう耐えられないんだもの。


 看護師

「もちろんですよ!日本国としては豚人間女性さんにたくさんの子どもを産んでほしくて、豚人間化ガスを発明したんですから。子どもを産むという目的を達成するのであれば育児っていうのは正直、大変ですからね。大丈夫です。日本中から育児に関わる人間が集まってきますので、心配せずに本能のまま男性との行為に励んでください。」



 豚化萌え(♀)

「わ、分かりました。あ、でも定期的に子ども達の様子を見に来ることってできますか?」


 看護師

「それは、もちろんできますよ。私達は豚人間さん達の希望をできるだけ叶えるようにサポートしていきますから。希望に沿った配慮をさせていただきます。不安なく子作りできる環境を整えますので。」

少子化の問題って育児の大変さもけっこうあると思います。出産した後それぞれの家庭で育てなければいけない。

当たり前の話かもしれませんが、それがなかなか大変ですのでね。


本当に私も子どもが産まれた時に唖然としました。

もちろん金銭的な補助は昔よりもあると思うのですが、育児や子育ては各家庭でよろしく!

何か困ったら相談してもらっていいですよ!

と保健師さん等に言われていながらも、夜泣きのこととかいざ相談すると、

「それぐらいは普通ですよ」

と突き離される。


そうして夫婦は何だか周囲から孤立していく気持ちになって、絶望したりする。

という体験が我々夫婦でもあったので、そこがもう少し何とかできないのかなと思っています。

産むことだけに、すなわち少子化対策に特化するのなら、24時間育児のサポートに人が入ってもらう環境とか。ま、それを各家庭でやろうとすると効率が悪いので、育児体育館みたいな感じで1か所に集めてやるとか。そんなんで良いじゃない!って、あの絶望感を体験した当事者としてはそう思ったりもしています。育児体育館とかで他の育児も見れたら、こんな状況で辛いのは自分達だけじゃないんだとも思えますしね。孤独とかで絶望というのは、かなり精神的に来るものがありましたので。

本当、育児の負担が特に最初の数年は大きすぎるのでね。

「それが親になるということだよ」

と思われる場合もあるかもしれませんが、

ちょっと負担が大きすぎるのではないかと感じています。



だから産まれた子どもは、親の許可が取れれば、

国で全面的に育児していくというスタイルで良いような気がしています。



この作品のように、完全に他人に任せるってのは、

日本国では難しいかもしれませんが、でも本当に少子化対策したいなら一考の余地ありと思います。

今までと同じやり方で、

「お金出すから頑張って」では何だか問題の本質を捉えられていない気がしますのでね。

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