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豚人間化ガスを吸い込んだ後の世界

「臭い、臭すぎる。何だこれ。顔も凄く熱いし、思考も。まるで脳にも何かが作用するような臭さだ・・・・・。」


 あまりの臭さに私は気を失っていた。



 その後何分経っただろう。私は目を覚ました。近くの鏡を見ると、そこには目が細くて豚鼻で脂肪のついた醜い豚顔の男がうつっていた。たぶん私だろう。しかし、醜い豚顔になっていることについてのショックの感情はなかった。そんなことよりも、この感情の高まりが止められない。


「誰とでもいいから、やりてぇ!」



 少しして、Bさん(26歳女性)が出勤してきた。Bさんの顔も言わずもがな、醜い豚顔である。なぜBさんかと分かったかと言うと、背丈と声と歩いている時の雰囲気でだ。Bさんは先日結婚したばかりの新婚さんだ。そんなBさんだったが、おそらく豚人間化ガスを吸い込んだことで醜い豚顔になったと共に、心ここにあらずという表情で感情が高ぶっていた。



「課長、やりましょう!」


 

 そうして私とBさんは子どもができるかもしれない行為をオフィスで行っていた。それまで散々ハラスメント研修とかしていたのに、それが何の意味もないぐらい我々は性欲に支配されていた。私も不倫、Bさんも不倫、そして子どもができるかもしれない行為という、少し前までは考えられなかった状況だ。



 そんなこんなで女性社員が出勤するたびに、子どもができるかもしれない行為を行っていた。しかし昼過ぎともなると状況が落ち着いてくる。

 いくら性欲旺盛とはいえ、そういった行為を行うのは若い男女の豚人間どうしが良いようだ。そうなると40歳管理職の私が相手をするのは、繁殖の適齢期を過ぎた女性社員ばかり。50代女性社員とか60代女性社員とか。いずれも豚人間ではありながらもほぼ妊娠は望めない年齢のようだが、性欲は旺盛なため、誰かが相手をしなければいけなかった。そんな役回りが私である。本当は若い女性社員達とやりたいが、こればかりは仕方がないか。

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