第46話:通信を、遊びを、未来を――“スマートフォン”開発始動!
王国中央開発区、第零試験棟――
そこに新たな幕が掲げられた。
《リオン式産業支援センター》――通称“RIS”
目的はただひとつ。
“教育の果てにある創造を、支援する”
学びを終えた者たちが、知識を“現実に変える”場だった。
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リオンは自ら第一案件を指示した。
「次は、“距離”を飛び越えよう。」
「魔石を使って、会話と情報を“どこでも”届けられる道具を作るんだ。」
「名前は……“スマートフォン”!かっこいいでしょ?」
周囲の開発陣が「意味は?」「由来は?」「語感だけでは?」とざわつく中、リオンはドヤ顔だった。
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試作機開発班には、魔導工学者、文様刻印師、魔力伝導技師、そしてリオン式卒業の若き発明家たちが集められた。
魔石を核とし、言霊を媒介に、魔力を“声”に変換・送受信する技術が検討される。
さらに、記録媒体を組み込み、“文章送受信”や“映像転写”の機能まで構想に加わった。
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だがリオンは言った。
「……それだけじゃつまらない。学ぶだけじゃなく、“楽しい”って思ってもらいたい。」
こうして、端末内で動く簡易魔道式――
“絵合わせカード”、“魔法玉落とし”、“数合わせバトル”など、
遊べる要素、“リオン式ミニゲーム”も開発された。
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プロトタイプ試験日、参加者の手に渡ったのは――
手のひらサイズの薄い黒石板。
表面に文字と図が浮かび、指で触れると動き出す。
通話もできる、情報も読める、ゲームも遊べる。
「うわっ、これ……しゃべった!?」「メッセージが届いた!?」「やった、スライム三体消した!」
人々は叫び、笑い、そして驚いた。
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リオンは静かに言った。
「学ぶ道具が、“使える道具”になる。それが、リオン式MARK Ⅱの“証明”だよ。」
「“遊び”は無駄じゃない。好奇心は、“発明”と“継続”の燃料だから。」
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この日、“スマートフォン”は正式にリリースされた。
教育、産業、通信、遊び――あらゆる知が、ひとつの道具に集約された瞬間だった。
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リオン・フォン・エルトレード、6歳と1ヶ月。
彼は、学びの終わりに“新たな日常”をもたらした。
それは、“知識”という革命の、次の一手だった。
つづく。




