第6話「夜に光る目」
舞台:2人の拠点(廃アパートの一室)
小さなソーラーパネルと雨水タンクが設置された、2人だけの小拠点
窓は金属板と布で塞がれ、外部から内部は見えにくい
【帰還と処置】
ユイの身体はまだ熱を帯び、冷却システムが不安定なまま。
「工具とジャンク、まだ足りないわね……。でも今日のところは応急でいく」
レイナは配電工場でもらった使いかけのツールキットで仮補修を開始。
ミナがユイの髪をタオルで優しく拭き、空になったボトルを片付ける。
【ささやかな食事】
ミナが缶詰(肉)を軽く温めて2人で分ける
レイナはジャンク部品の中からトランジスタをいじりながら食べる
ミナが見つけたウィスキーをコップ半分ずつ注ぐ
ミナ「んー、結構いい匂いする。お酒って……こう、文明って感じ」
レイナ「酔うなよ。」
ミナ「ユイは飲めないんだよね?」
ユイ「摂取機能……ありません。でも、いいにおい……します」
【異音:監視ドローン】
静かな夜。
部屋の外、金属の翼音と電子音が一瞬だけ響いた。
――ヴン……ヴヴ……シュッ……
すぐに遠ざかっていくように聞こえたが、レイナは即座に立ち上がる。
「今の音……アレ、スキャンモードに入ってたな。誰かの信号を追ってる」
ミナ「まさか……ユイ?」
【発信機の発見と破壊】
レイナはユイの肩の裏、装甲の合わせ目に指を滑らせ、小型のシールドパーツをこじ開ける。
「いたわ、これ。まだ微弱だけど企業帯域で断続的に信号を送ってる」
ミナ「解除できる?」
「……無理。暗号化キーが企業制御型。でも――壊すことはできる」
レイナは躊躇なく、工具ドライバーで基板を突き刺す。
チッ……という火花と共に、信号チップは沈黙した。
【ユイの表情】
「……私、危険……だったんですか……?」
「違う。お前が危険なんじゃない。お前を狙うヤツらが危険なんだ」
レイナの声は、冷たくもどこか優しかった。
火を落とした部屋の中。
錆びた鉄と焦げた基板の匂いに混じって、微かにウィスキーの香りが残っていた。
この夜を超えた時――3人の物語が、本格的に動き出す。