第3話「静かな工場、動く目」
舞台
地域:市場から西へ徒歩1時間、企業がかつて運営していた第五配電工場跡
周囲:荒野と雑木林、外周フェンスは一部倒壊
警備:作動中の自律型セキュリティドローンが構内を巡回中
2人の装備(現時点)
名前装備内容補足
レイナ9mmセミオートピストル, 弾数は30発程度。バール バールは近接用兼こじ開け用
ミナ 山刀、小型折りたたみナイフ木製グリップ。取り回しは良いが火力不足
【工場外周:潜入開始】
草に埋もれたフェンスをくぐり抜け、2人はかつて電力を供給していた工場跡の裏口へと接近する。
ミナ「正面から入るつもりじゃないよね?」
レイナ「当然。正面には監視柱が残ってる。熱感知と音反応も生きてる可能性がある」
レイナはしゃがみこみ、携帯端末に繋いだハッキングコードでドアの電子ロックを解除する。
――ガチャリ。
かすかな音で、裏口のドアが開いた。
【構内:慎重な探索】
天井の照明はすべて落ち、金属の軋みだけが響く
ところどころに足跡センサーや簡易監視カメラが残っている
ミナが機転を利かせて工具棚の反射鏡でカメラの向きをチェック
レイナがドローンの巡回ルートを音と記録から予測
【目的物:電気部品の確保】
第三発電ブロックで、レイナが使用済み制御ユニットの配線を解析
ツールを使って慎重に**「エネルギーモジュール」**を引き抜く
ミナは作業の間、ドア前で周囲警戒。小声で歌いながらも、常に耳は動かしている
【危機一髪】
突如、天井から「カチッ」という機械音――
古いドローン型セキュリティユニットが作動する。
「来たか……!」
「やっぱり動くんだよねこういうのって!」
レイナがバールを構えつつ、ミナに指示を飛ばす。
「2秒後、左の機械に金属投げて! 音をそっちに逸らす!」
「はいはい、音で釣る作戦!」
→ ドローンは音に反応してそちらへ旋回
→ その隙に2人は別ルートから退避
【脱出と報酬品】
工場裏の鉄柵から脱出。
ミナのバッグには無事、制御基板2枚とエネルギーパーツ1つが収まっていた。
「……今回は成功、ね」
「でもあのドローン、たぶん次は引っかからないよ?」
「それまでにもう来ない。必要なのは一回ぶんだ」