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ー第10話アトランタフェス

あわただしく渡航手続きをして4月のアトランタに入った。とにかくGrandmenuブーム一色だった。ジョーンズクリークのディスコで、ミカミバンド×ミレエメリラでGrandmenuのカバーをやった。ツアーの仕込みに来ていたファウチの風とテックの人達もディスコに来てくれた。


事前に父親と連絡は取れない。参加の返事は運営に来ているが。

フェス当日は、メンバーはGrandmenuの扮装をする事にした。母親香が監修で細部にまでこだわる。香自身も当時のグルービーになる。ミレエメリラは、香と三上慧を巡って争ったジェニファーに扮する。最前列のファミリー席が作られ、そこに並んで座る。


フェスの参加バンドがスケジュール通り演奏して下がって行く。ファウチの風もアコースティック編成で演奏して、特別イベントで、三上慧が現れた。ヨレヨレの80年代ファッションで、顔が上がらない。全米から6万4000人がひしめいている。

ーミカミ?チビッテるのかい?ー

すっかりグルービーになった香が英語スラングで煽る。

三上は顔を上げて、笑いながら首を振る。Grandmenuに扮したな3人が三上を指差して笑う。ミレエメリラが香の指導の元、ジェニファーの仕草をする。

三上はゆっくり歌い出す。この歌はAメロとコーラスまでアカペラだ。



ゴミ箱を漁る

ドルフィンホテルの

ゴミ箱は豪華だ

夢が捨てて有る

そいつをいただくんだ


来いよ金儲けしようぜ

ジョーが言う

やつはジョークを言っているのさ

でも俺は言うんだ

OK.行こうぜ。

グラミー賞にはまだ間に合う


ここからスネアが入って、ギターベースが暴れる。


グラミー賞にはまだ間に合う

グラミー賞にはまだ間に合う


繰り返され、6万4000が日本語の歌詞を合唱する。その合唱に載せて、三上がアドリブの歌詞で暴れ始める。


てめえら崖の下で

おっ死んだはず

なんでカオリとジェニファーが

一緒に居るんだ

俺を殺す気か?


4人は香と肩を組み煽る、時々三上を指差して笑う。

「てめえらぁ!」

三上が叫んでダイブして来た。受け止めた後、後ろの観客に放り出す。

「逃げるよぉ!」

香の合図で芝を駐車場に向かって走る。

「なんで逃げるんすか?」

フリーゴーが言うのにダニーボーイが答える。

「どうしててでもさ」

三上はサーフになって動けない。

香の運転でアトランタの闇をトヨタランクルでぶっ飛ばした。


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