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あの夏へ  作者: 荒川 夏葵音
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少年と川

いつのことかなんてもうとっくに思い出せないが、とっても暑いある夏の日のことである。

その時僕は夏休み真っ只中の小学生だった。

せっかく夏休みに入って、友達とたくさん遊べると思った矢先、僕は突然家から遠く離れた東京のおばあちゃん家に預けられてしまった。お母さんとお父さんが旅行に行くためである。

おばあちゃんとおじいちゃんはとっても優しい。

しかし、その優しさが気を使わせている気がしてしまいかえって居心地が悪かった。

そのため僕は何をする訳でもなく家を出て外で過ごす日々を送っていた。

最初こそ家の周りを探検したりと色々やってみたものの、すぐに飽きてしまった。

だいたい1週間もたたないうちに、毎日近所の川の流れを眺めて時間を潰すことに落ち着いた。

川の流れを眺めるのは飽きない。

ずっと同じ流れに見えるが、日や時間にによって水位が変わったり色が変わったりと表情を変えてくれる。

僕は毎日川に笹舟を流した。

「こんな退屈な日々は嫌だ」、「友達と遊びたい」

そんな想いも一緒に流した。

僕のそんな想いが川に流れて何かに届く、そんな一抹の期待があったのかもしれない。

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