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1.銃と猫
中学の体育館のステージに20人ばかりが集合した。
銃が配られる。
私は「後ろに先に回せ」と言って銃の一つを取った。やたらとでかいショットガンで、コッキングレバーが扱いにくそうだったので不本意に思った。
◇
カウントでスタートした。
私は前の人を打ち抜いた。前の人も拳銃で私を狙っていたが、私はかわした。
敵が近すぎると思い、私は飛び退いて死んだふりをした。
周囲の意識がそれると見るや、私はステージ下へダイブした。撃たれると思ったが、大丈夫だった。
私は身を潜め、敵を見つけると撃った。何人もの敵を倒した。私は無敵だった。
建物内をそうしながら進むと、やがて実家の書斎に行き着いた。
そこでは弟が2匹の猫とのんびりしていた。
「何人やった?」
と私は弟に尋ねた。
弟の返答は私の戦果に遠く及ばず、私は得意げに弟を鼓舞した。
私は猫を撫でた。
丁度いいところにいたなあ、と思った。
そこで、目が覚めた。




