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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

鬼灯

作者: 藍之介

試し書きのつもりで書いた構成、執筆、推敲時間の合計が五分も満たない即興作品です。季節に合わせてホラー風味を感じられるよう仕上げてみました。三分もあれば充分に読みきれるような短い文章ですので暇潰し等にどうぞ。

グシャリ ―


鬼灯を潰す。成っているのを千切って、また潰す。潰しても潰しても手は汚くなるばかり。天草は潰すと綺麗に爪を染めるのに。この鬼灯を潰すと生臭くて嫌だ。トクトクと動くのが煩わしいから、また千切って潰す。 ここに成っている鬼灯は意外に頑丈だ。取るのにコツがいる。固いからを破ったと思ったら太い枝が邪魔をするのだ。最初は鋏を使った。その枝はグニグニと気持ち悪い。その枝を切ると紫や赤の汁が出てくる。それは楽しい。遠くに鳥の囀りだろうか高い音や掠れた音が聞こえる。でも鬼灯を狩ると一匹ずつ鳴かなくなる。一緒に遊んでくれないのか。寂しいな。


遠くに禿鷹が見えた。鬼灯を横取りしに来たのかな?いや、違った。禿鷹は鬼灯の生えていた茎を啄みに来たのだ。なぜ茎なんか食べるんだろう。美味しくないだろうに。



グシャリ、グシャリ。



実ったばかりの鬼灯は綺麗だな。



グシャリ。グシャリ。



嗚呼、楽しいな。



グシャリ。グシャリ。グシャリ。





次は何を摘もうかな。





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