帰宅後
「お兄ちゃんお帰りなさい。お兄ちゃん大好き!」
玄関を開けたら妹がいた。正直何でいるのか不思議だ。確かに引っ越しをした。だけど僕は一人暮らしをしようとしたのだ。まだ佐○のご飯のほうが信じられた気がする。
「…何でいるの?美月」
「お兄ちゃんが大好きだから♪」
彼女は裏神美月、僕の妹。
「お兄ちゃん?どうしたの?」
「何でいるの?」
「だから━━」
「僕は一人暮らしするとは言った。だけど場所は教えてない。もう一度聴くね?何でいるの?」
「聴きたい?」
人指し指を立て唇に当てる。
「…」
「?」
「聴きたい…」
「ふふふ、秘密♪」
そして台所へむかう美月。
「ちゃんと帰るんだよー」
まぁいいか。
「え!?なにいってんの?私ここにすむよ?」
「え?」
「あー私もー」
突然姉の声がする。
「はい?」
姉
僕の姉。
裏神美幸
「…そうですか…だからあのとき大きい家にしたんですか」
もうどうでもいいや
二階へ行く。
「あ、いい忘れてたけどまだ引っ越しの準備中だからスー君の部屋で寝るよ」
うん…わかってたよ…裏があるってことは…
裏神美幸
裏神昴の姉。とてもブラコンでたまにエスカレートして監禁したことがある。とても自分勝手で昴以外の人の言うことを聞こうとしない。昴は姉の性格がとても苦手でとくに自分勝手な人は心が読みにくい(読心術なので正確に心のなかが読めるわけではない)ので、近付くだけでもトラウマがよみがえるらしい。