放課後~裏神美月視点~
私はお兄ちゃんが好きだ。
女の子っぽくて、でも内面男の子っぽくて、そんなお兄ちゃんが好きだ。少し昔の話をしよう。
私が1年生のころ。お絵描きをしたんだ。その絵は自然とお兄ちゃんを描いていた。だけどみんなわかってくれなかった。お母さんに褒められようとして見せたら『上手いわねぇ。これだぁれ?』といってくる。お父さんに聞いてみても『上手だな。誰をかいたんだ?』といってくる。誰をかいたかわからないのに褒める。おかしいと思った。でもお兄ちゃんは違った。しっかり褒めてくれた。片手で宿題をやりながら『おぉ、お兄ちゃん描いてくれたの?ありがとう』
ともう片方のてで私を撫でてくれた。私を見ながら撫でてくれた。私くらいの背の高さなので目の前にお兄ちゃんの顔がある。机の上の宿題に鉛筆をすらすら書きながら。そんな姿を私は好きになった。私はお兄ちゃんのことが好きになった。
こんな感じだ。何回も何回も、今もお兄ちゃんのことが好きと言っている。毎回毎回、ありがとう。しか言わない。たまに違うことを言うと驚く。そんな顔のお兄ちゃんを見るのも好きだ。だから今日も、今も言う。
「お兄ちゃんお帰りなさい。お兄ちゃん大好き!」
裏神美月~幸運吸収~ 250/500
昴の妹でブラコン&ヤンデレ。自分の能力のことはまだ自覚していない。
兄からも能力のことは聞いていない。たまに幸運になりすぎて宝くじ一等を当てる(現在三回目)。毎回満点の半分をわざと取る。将来の夢は一番偉い人になって、近親相姦をありにすること。悩みはお兄ちゃんが振り向いてくれないこと。