恋愛相談部
お昼
(そろそろ行くか)
席を立つ昴。
少し歩くと違和感に気付く。
(つけられてる?)
後ろから足音がする。
(まぁいいか。)
どうでもいいと思いスタスタと歩く。
ガラガラと、開ける。
「あなたがウサギですか?」
「ええ。ではあなたがいぬですね?」
「はい。あなたの名前は?」
「櫻井摩耶、さくらいまや よ」
「そうですか。会いたかったです。僕の名前は裏神 昴。不幸な人間です」
「うん。…そっか…別に不幸じゃないっぽいけど。
わざわざ引っ越ししてまでここに来たなら理由が あるでしょう?」
「あなたは…本当にステータスを見れるんですか?」 「ええ。嘘ついてどうするの?」
「…今の自分の運を見ていてください」
そして摩耶さんが自分を見る。
僕がやさしくほっぺたに触れる。
「!?」
「わかりましたか?」
「…あなた…不幸を吸い取る…」
「ええ、僕は肌に触れた、または触れられた時にそ の人の不幸を吸いとってしまうんです」
恋愛相談部
皆から変人の巣窟と希に呼ばれる。が、本当の事情を知る人は恋愛相談部の10人と教員のみ。
裏神昴~不幸吸収~ テストー500/500
主人公。その童顔に黒い長髪、身長が小さいことから小学1年生の女の子だと思われたことがある。不幸を吸収することに気づいたときからどんなことにも対応できるように努力した結果から、成績優秀だと言われた。ゲームがとても好きで、妹と他のことで遊びながら自称ゲーマーの姉に片手でフルボッコにしたことがある。いろんな秘密があり、もしかしたらバトル物になる可能性がある。
櫻井摩耶~状況把握~ テストー500/482
生徒会長。長身で可愛いというより美人。大人っぽくて色気があり、皆からは聖残の姫と呼ばれる。知りたいものを視認しながら知りたいと思うとその状況を把握ことができる。成績優秀スポーツ万能だが、ゲーム内ではドジ姫と呼ばれる。ゲーム内でいぬと出会ったときに自分の能力を話すといぬも話してくれた。摩耶はなにも言ってないと思っているが、いぬの読心術と摩耶の言ったことから推理してこの学校にきた。
久藤朱鳥~なし~ テスト500/364
昴が校長に話を聞きに行った帰りにあった。昴はエイプリルフールなので1年生と嘘をついたが、それを真に受けた朱鳥は2年生の教室に昴が来たことを怒っている。好きなひとには冷たく接してしまうのが悩みだが、昴のことが好きと思うのはまだ先のこと。理事長の娘なのになぜ生徒会になれない。と、毎回怒られる。久藤朱鳥の能力はあとから開眼する予定