恋愛相談部~朱鳥目線~
恋愛相談部~朱鳥目線~
朱鳥は首をかしげる。
(何でいるの?)
理由は昴が自分のクラスの転入生だからだ。
(確かにお父さんに聞いたらいるといったんだけど)
『お父さん』
朱鳥のお父さんは学園の理事長を勤めているとっても偉い人なのだ!
(昴君…一年生っていってたはず)
「はじめまして。今日からこのクラスに入る裏神昴です。よろしくと言いたいところですがなるべくさわらないでほしいです」
(触らない?かかわりたくないではなく?)
「えー、昴君は恋愛相談部改め生徒会に入るので授業中になにをしてもいい権利がある」
『生徒会』
生徒の要望や意見を聴く、または受け入れる代わりに授業に参加しなくていい権利をもらえる。ただし学年で必ず10位以内にならなければ即退部なのでなれるひとは少ない。
周りがざわつく。
可愛いとか俺の嫁とかの言葉が飛び交う。
(恋愛相談部…)
『恋愛相談部』
生徒会。相談されるのが生徒会なので相談部でもいいのだが主に恋愛相談が多いので恋愛相談部になっている。
休み時間
昴君の周りは人でいっぱいになる。
質問が飛び交う。
だけど昴君はPMPをしている。
だけどうなずいたりする。
ちゃんと聞いているのだろうか。
「何で昨日嘘ついたの?」
あたり前の質問。それに当たり前のように答える。
「エイプリルフールだから」
確かにそうだ。だが今さら気づいた朱鳥の顔がだんだん紅潮して行く。
そしてなにも言わずに席につく。
だが質問は続く。
お昼。
お昼には人は集まらなかった。
購買が始まるからだ。だが昴はお弁当を作ってきた様子。
昴が急に立つ。
(どこ行くんだろ)
朱鳥はついていった。
そこには恋愛相談部…じゃなくて生徒会があった。
ガラガラというドアのおと。バタンとしまるおと。朱鳥は聞き耳をたてる。
『あなたがウサギですか?』
『ええ。ではあなたがいぬですね?』
『はい。あなたの名前は?』
『櫻井摩耶、さくらいまや よ』
『そうですか。会いたかったです。僕の名前は裏神昴。不幸な人間です』
『うん。…そっか…別に不幸じゃないっぽいけど』
『わざわざ引っ越ししてまでここに来たなら理由があるでしょう?』
『あなたは…本当にステータスを見れるんですか?』
『ええ。嘘ついてどうするの?』
『…今の自分の運を見ていてください』
(ステータス?不幸?)
『!?』
『わかりましたか?』
『…あなた…不幸を吸い取る…』
『ええ、僕は肌に触れた、または触れられた時にその人の不幸を吸いとってしまうんです』
後ろから声がしてそちらに振り向くとあのこがい る。
「えっ!?」
ビックリして驚きの一声を発する。
「見てたよね。僕のこと」
(驚いた。こんな小さなこが自意識過剰だなんて)
「見てないけど」
少年(美)は困ったかおをする。
(えっ?私なんか悪いことした?)
「…僕は聖残高校に入学した昴です」
(聞いてないんですけど?)