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クロの物語  作者: 大和
第一部:Black Story:
32/45

~Before the chapter8~

 ザッ!

 

 竜馬たちの最初の一歩は、やけに柔らかい砂の感触に吸い込まれた。

「……………」

「……………」

「……………」

 しかし、彼らはそんなことは気にしない。

 隣を歩く親友(とも)の存在を感じながら。

 ゆっくりと、ただし確かに歩を進める。



「来たか…」

「うむ………。にしても、この砂浜というものは歩き辛いな…。足が埋もれてしまう…」

「そうかぁ?」

「ゴブリン殿!どうやれば沈まずに歩けるか教えて下され!」

「いや、何も………って、体の重さが違うだけだろ…。ふざけてないで戦う準備しなって」

「むう…戦いに集中できればいいが…。しかし、彼はなぜこんな場所を選んだのか…?」

「…まあ本人に聞いてみるのが一番だろ。いいから行くぞ!」

「「うむ」」


 近づいてくる『対象』に向けて、前進する。

   

 

 それぞれの覚悟を乗せた一歩は、確かな形としてそこに存在する。

 砂浜の砂を踏む音は、彼らを戦いの場へと導いていく。




 そしてその時…


 目に見えないというか、存在が確認できないというか…


 そんな一歩が…

 


 踏み出された。


 

 


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