夢の終わりはいつ
現実は厳しい……。
私はそれを否定はしない。
現実はちっとも思い通りには行かない。けれどこれは、厳しいというよりは……ただの現実です。
現実が厳しいと思うのは夢を見ているから……望む夢ではなく、厳しいという夢を見ているだけ……。
現実は在るだけです。
厳しい現実を見ろ! というのは、厳しい夢を見ろ! と言っていることなのかもしれない。
心を持つものには夢を見る力がある。心というもの自体が夢で出来ている……のかもしれない。
現実に囚われて夢を見ることを止めれば、心も失ってしまうのではないか?
ただ生きていく分には夢は必要ないのかもしれない……けれど、楽しく生きていくには夢は必要だと思う。
現実は厳しいという夢に縛られて、夢も見れない現実に堕ち、夢を否定する生き方……きっと、つまらない。
夢と現実の区別は大切です。
私がいるのは現実です。
現実がやり直しのきかない厳しい所だと理解しています。壊れたものは元には戻らない……治らないんです。どれほど望んでも……現実では取り戻せない。
夢では色々なものを取り戻せます……けれど現実にいる私にそれを簡単に届けられない。
私は、眠っている時も起きている時も夢を見ることが好きです。
眠っているときは夢の世界で夢を見る。起きているときは現実の世界で夢を見ている。
私の見る世界は夢です。私が自分だと思っているものさえも夢です。
夢見る時間が終わるときは、死んだ時かもしれない……。
現実を見ろ! と言うのなら、私は夢を見ろ! と言おう。
現実に囚われるもの程、夢を見たほうがいい。
夢に囚われるもの程、現実を見たほうがいい。
私はどちらにも囚われる気はない……気が向いたから、そこにいるだけです。