表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

一つの恐怖

 最近の私は、朝を迎え夢から醒める時に恐怖を抱くことがある。


 その恐怖は長いこと心の奥底に沈んでいた……。


 その恐怖とは、自分が死ぬことです。


 私はある程度の精神的な強さを身につけた時から、死ぬことが怖いと思わなくなっていました。


 もちろん、死ぬのは嫌だし死ぬ気も無いけど、死ぬこと自体に恐怖は無かった。


 少し前の私なら、自分の死を目の前にしても”残念だけどしょうがない……”と思うことでしょう。


 しかし、今の私は……そう思えるだろうか? 夢から醒めてしばらくすればいつも通りの私です。


 けれど、死ぬことに対する恐怖を思い出してしまった私は……その時どう思うのだろうか。


 なぜ今頃になって、この恐怖を思い出してしまったのか……理由は大体わかる。


 今の私には、大切で失くしたくないと思うものがある。


 たとえ失くしても、生きていればまた巡り会うこともあるかもしれない。


 しかし、死んでしまったら私はその機会を永遠に失ってしまう。


 それが私に死ぬことに対し恐怖を抱かせる。


 今までにだって、大切で失くしたくないものは、いっぱいあったはずなのになぜ今更?


 さて、なぜだろう? 明確な理由をコトバにするのが野暮なこともある。


 大切だから失くしたくないという理由で十分です。


 失くしたものにまた会いたいという理由で十分です。


 生きたいと思うから死にたくないという理由で十分です。


 なにより今の幸せに感じる日々を失いたくないからです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ