映るもの

磨く

　心を磨くのはいいコトだと思います。

　欠けた心は不必要に人の心を傷つけてしまう。もちろん自分の心も傷つけてしまいます。

　自分の心の痛みは解りやすいけれど、人の心の痛みは注意していても見落としてしまうことが多い。

　もともと滑らかな心の人もいる。育った環境が角を丁寧に磨かれたのかもしれない。

　不必要に人を傷つける人は心が欠けてしまったのだろう。その部分を人の心に押し付けて無理やり磨いているのでしょう……。

　しかし、人の心は研ぎ石とはとは違う。簡単に傷つき血が流れてしまう。自分の痛みに囚われて、人の痛みが視えない人もいる。

　欠けた部分を磨き終えるまでにどれだけの血が流れるのか……その人もいつかは丸くなったと言われる日が来るかもしれない。多くの犠牲の果てに……。

　私の心は落とした鏡のようにひび割れている。ひび割れた部分や傷ついた部分で、誰も怪我をしないように言葉や感情などで磨いています。

　願わくば好ましい言葉と感情で心を満たしたい。