番外編
ここはある学校!
セイントショーコや高速の騎士が通う学校!
今は昼休みで、みんないろいろしてるんDA!
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風華「・・・時は来た」
ガシャン、とライフルの組み立てを終える。
今の風華は体中に銃器・弾薬・刃物を仕込み、防弾ベストの上から鉄板を埋め込んだコートを羽織る。
心まで鋼鉄に武装する乙女。
風華「竹城怜・・・」
幾度となく、私のフィアンセ(あきらさん)を誑かそうとした泥棒猫。
風華「今度は・・・逃がさない」
拳銃の安全装置を解除し、私はミッションを開始した。
デッデッデッデッデ!デッデッデ!!デデデー デデデデーデー デデデー デデデデーデー
風華「デデデー♪ デデデデーデー♪ デデデー デデーデデデー♪(屋上に寝そべりながら)」
風華はライフルのスコープを覗き込む。
風華「(見つけたッ・・・!)」
憎むべき女の姿。
私の婿は渡さんッ・・・!
東校舎二階を歩く女の脳天に照準を合わせる。
風華「・・・さらば、私の恋敵」
そしてトリガーに指をかけ、ゆっくりと・・・
引けなかった。
風華「!?ちょっ あきらさん!?」
竹城怜の隣を歩いているのは「俺の嫁」、超時空DT、あきらちゃんです!
風華「(あきらさんどいて!そいつ殺せない!!)」
このまま撃てば脳天を貫いた銃弾はあきらまでも殺傷する可能性がある。
風華「このままじゃ撃てない・・・!ならば!」
ライフルから身を放す。
風華「固有時制御・・・四重加速っ!!」
当たりの景色が動きを止める。
風華「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
目に見えるスピードを超えていくモーションで風華は走り出した。
目指すは東校舎、二階。
屋上のドアを蹴破って手すりを利用して一階まで滑り降り、西校舎を出、東校舎の入り口まで走る。
東校舎一階・・・二階!
階段上って今度は左へ!
風華「見えた!」
あきらさんの後ろ姿ッ!!
時が、元の速度を取り戻す。
あきら「ゑ・・・」
風華「あきらさん!お許しください!」
怜がよそ見をしている時、あきらの視界に風華が瞬時に移った。
風華「奥義を受けよッ!ゴッド八ンド・スマッシュ!!!」
風華の光を帯びた手刀があきらの・・・アバラをへし折る!!
あきら「が・・・あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
あきらが廊下の向こうまで吹き飛んだ。さらに廊下の向こうの壁をぶち破り、吹っ飛んで行った・・・!
怜「ん?あきら君、どうし・・・」
風華「(固有時制御・四重加速!!)」
怜が見た時、そして誰もいなくなっていたのだった。
風華「ゼェ・・・ゼェ・・・よし終わった!これで殺れる!!」
もう一度ライフルを構える。
先ほどまで加速して移動していたので怜の場所は殆ど変っていない。
風華「・・・さあ、死」
prrrrr prrrrrr
風華「今度は何よもう!!」
ポケットの携帯電話が鳴る。
pi
風華「もしもし!?」
?『爆撃しようか!』
風華「イタズラかい!」
pi
風華「今度こそ・・・」
照準セット。竹城怜のヘッド・・・
もうゆっくりトリガーを引かない。
風華「死にさらせこの雌豚があああああああああああああああ!!!」
ダァン!!パリーン!
怜「あっ、100円みっけ」
スカッっと見事に怜は銃弾を回避。
風華「ま、マズッ 任務失敗!離脱する・・・!!」
ALERT 99.99
怜「! 誰だ!!」
風華「気付かれた!?」
怜「こちらパトロール!敵を発見!これより攻撃を開始する!」
風華「こうなったら・・・固有時制御・四重加速!!」
しかし MPがたりない!▼
風華「ああああ!しまった!トリプルにしとけばよかった!!こうなったらのこうなったら・・・」
風華は奥歯をかみしめる!
「加速装置!」
こうして今日も 竹城暗殺計画は失敗に終わる・・・。
あきら「か、体中が痛いよ・・・」
焼却場に頭を突っ込む男子生徒の姿が翌日発見されたとかされなかったとか。




