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第4話 三人の厄介な男にいきなり遭遇した。今日は事件が多すぎる!

今の私の顔が不機嫌なのは、今日大学院の授業があるからじゃない。


……まあ、七時に起きなきゃいけなかったのも多少は関係あるけど。

本当の理由はただ一つ。


ついに黄錦崇に会えたからだ。

安寿院を出て、国子監の大学院へ向かった時。


あの見慣れた背中が視界に入った。


錦崇は優雅にうつむき、何かを小声で唱えているみたいだった。

私は決めた。

子どもみたいなことをしてやろう、と。


だって錦崇、いつも表情が変わらないんだもの。


翼鷹みたいに「驚き」を感じてほしい。

ついでに、私がちゃんと考えて選んだ香粉、


「魅力上昇」で一味違う私を見せつける。

私はそっと近づき、気づかれていないのを確認してから、後ろから抱きついた。

彼の腹をつまむと、小さく息を呑む声が聞こえた。


「刺客か? 毒気を使うとは……。」


「私よ……梓談!」


私は彼の前へ回り込む。


できるだけ顔を上げすぎないようにして、指で目元をなぞる。


そして顔を上げ、にっと笑った。

「ああ……娘子、ん……実に、ん、驚きだ。」


……今、こっそり息止めてなかった?


私はもう回りくどいことはやめた。

錦崇に「成年」の魅力を分からせる。


「ねえ、周りにちょっと不思議な匂い、しない?」


「せいじゅくか?」


錦崇は小さくうなずいた。

しかも発音まで完璧。さすが未来の皇上。


「すごいね。父上が金色の薫香粉を買ってくれて、私……」


「確かにこの辺り、臭熟せいじゅくしているな。

娘子、大丈夫か?」


私は錦崇がつまんでいるのが鼻ではなく、私の心だと気づいた。


……臭熟?

臭熟!!


私は自分の胸元を見て、それから足元を見る。


その瞬間、錦崇がわざとらしく大きく咳き込んだ。


「ごほっ……ああ、周囲があまりに臭くてな。

吾、娘子の香りに気づけなかった。」


私はゆっくり顔を上げる。

錦崇は唇をかみ、こちらを見つめていた。


「父上が金色の薫香粉を買ってくれてね。

塗ってから会いに来たの。あなたに驚いてほしくて。」


「……ああ、娘子は実に香しい。いい香りだ。、ん、なかなか……ん、なかの趣味だな!」


錦崇は石像が向きを変えるみたいにぎこちなく背を向け、

必死に口角を上げて“笑顔”を作る、眉間のしわを隠している。


しかも話す速度が妙にゆっくりだ。

さっき、鼻にかかった声じゃなかった?


しかも一歩、静かに後ろへ下がったよね?

あれ、完全に距離を取ってない?


そこまで考えた瞬間、私の顔はきっと相当沈んでいる。


通りすがりの人が見たら、

「何か大切なものを失ったのか」と心配するレベルだ。


「各位学生、前へ。講台でくじを引きなさい!」


先生は軽やかな足取りで前に立ち、木箱を取り出した。


「今回は班分けだ。朝廷の各司を想定し、官員がどう協力して任務を遂行するかを模擬する。

四人一組。

年末までに計画執行書を提出せよ。

質問はあるか?」


「先生、手抜きしたいだけじゃないですか?」


「無礼者!掃除を……あ!翼鷹、君は自分の机を掃きなさい。

宣紙に埃がついたらどうする。

他に質問は?」


くじを引き終え、私は手元の鮮やかな緑色の札を見る。


頭に浮かんだのは、たった一つ。


課題の詳細さえ確認できれば、

帰って小羽と天福に思いきり愚痴をぶつけてやる。


……どうして大学院の課題って、こんなに妙なの?


私は周囲を見渡す。


すぐに、翼鷹が同じ色の籤紙を手に、満面の笑みでこちらへ歩いてくるのが見えた。


少し離れたところでは、蘭児墨も同じ緑の籤紙を持ち、嬉しそうに女の同窗たちと話している。


そして――


銀髪で無表情の霜参仁。

彼は席にだらりと座り、指先で緑の籤紙をくるくる弄んでいた。

その顔は、何か厄介な策でも練っているみたいだ。


後方の竹板に分組名簿が貼られるまで、

私はまだ現実を疑っていた。


だが。


あの墨跡は、はっきりしすぎている。


第五組


黄翼鷹

袁梓談

蘭児墨

霜参仁



……逃げ場なし。



今回のテーマは「社会問題」の解決。


しかも不合格なら、次は後輩と再編成。

余計な時間を取られ、さらに面倒になる。


私は心の中でそっと祈る。


お願いだから、

今回だけは平穏に終わって。

私はわりと駄洒落や言葉遊びが好きです。

ここまで読んでくれた方の中に、気に入った双関や好きな言葉遊びはありますか?

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