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詩*海辺にて*

行き止まり

作者: a i o


時を経て

様変わりした道は

僕の記憶を

余計切り離した


あの道は

海につづかない


通せんぼの

コンクリートブロック

迂回の果てに

さ迷う細い農道


置いてきたものがあるんだ

折れた流木で

砂浜に書いたらくがき


凪いだ海

剥き出しの岩場と

霞んだ青空に

白い線を描く飛行機雲


君は海をみていた

僕の投げた貝殻が

小さな水飛沫をあげた


防波堤に

打ち上げられたがらくた

傷だらけの浮き

破れたビニールシート


ペットボトルのレモンティーを

甘すぎると呟いた

君の白い喉


永遠の忘れもの


何を書いたかなんて

もう思い出せない

甦らない文字の窪みが

()されたそこに


僕はもう辿り着けない

あの道は

海につづかない









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― 新着の感想 ―
[良い点] いまが倖せであれば、でもそれとはまた違うか、なんて思いました。 [一言] 心が動くこと・感動することは生きているからこそで、すてきなことですね。 ……話が大きくなりましたが、久しぶりにそう…
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