第9話 「秋月旭」
第9話 「秋月旭」
その夜、ピクニックから帰ってきた旭は部屋にいた。
「今日は楽しかったな~。お守りまで買っちゃった」
旭は学生カバンに健康成就のお守りを付けた。
もう一つ買った恋愛成就のお守り。
これは財布の中に入れた。
「これでよしっと。そういえば茉莉も恋愛成就の
お守りを買っていたな。誰か好きな人でもいるのかな?
散々聞いたけど結局教えてくれなかったな(笑)」
旭は自分の机に飾ってある写真縦を見た。
それは小学生の時に一緒に写したものだったが
茉莉でも晴斗でもなく別の人物だった
「アイツ、今頃何してるかな?」
それは旭にとって茉莉と晴斗と同じように大切な人物
だった。
それは旭の幼馴染だった。茉莉とも幼馴染だったが
旭にはもう一人幼馴染いた。でも彼は中学に入り
すぐに北海道に転校してしまった。
だから茉莉と晴斗はそのことは知らない。
小学校では旭と茉莉と晴斗はクラスが違っていたから。
旭は彼が好きだった。でも告白する前に彼は
転校してしまった。告白出来なかったが旭は、
彼と連絡先を交換していたし今は毎日電話で話していた。
ピピピッ
旭はスマホを見た。スマホには市川学と表示されていた
「もしもし、学。今日も電話ありがとう」
どうやらその彼からだったみたい
旭は嬉しそうにスマホで学と話した
こうして旭の夜は更けていった
つづく




