第3話 「早川晴斗」
秋風に吹かれて
第3話 「早川晴斗」
晴斗は京王線の北野駅で降りた。
晴斗の自宅は北野駅から徒歩10分の所にあり、
父と母と祖父と弟と晴斗の五人家族。祖父と父は自営業で個人経営の早川小児科病院を経営しており小児科病院の医者で母は専業主婦で病院の経営の手伝いをしている。
弟は中学三年生の受験生であった。
早川小児科病院は、白い看板が目立つ白い建物の病院である。その隣に持ち家の自宅が隣接していた。早川小児科病院には今日も子供が熱を出しただの、
子供が怪我をしたなどで外来に来ている患者がたくさんいた。
早川小児科病院は主に乳幼児から15歳までの子どもの病気を診て治療している。
色々な病気の治療や検査などをしたりしている。また病気だけではなく子供の心のケアも求められるそんな重要な大変な仕事をしていた。
そして晴斗はそんな医者の息子の
長男だったので家族は皆が当然の様に将来は医学部のある大学に行き
小児科医師になることを望んでいた。そんな大変な家系で晴斗は育てられた。
「ただいまー」いつもの様に持ち家の二階の自室の部屋に晴斗は帰ってきた
夕方の忙しい時間帯、この時間はまだ家族は皆、病院にいて、弟はまだ学校から
帰宅していなかった
自宅には今は晴斗しかいなかった。それはいつものことであった。
晴斗は部屋のベットに制服のまま横になった。「ふう・・・疲れた・・。」
それだけ言っていつの間にか寝てしまった。
茉莉からの携帯の着信には気がつかなかった
つづく