第22話 「3人の将来」
第22話 「3人の将来」
修学旅行から帰ってきてからまたいつもの生活に戻った
旭はある日担任に放課後、呼ばれて生徒指導室に入った
これからの進路のことだった。
今日は帰りに晴斗と茉莉の誕生日プレゼントを買いに行く予定だったのだが担任に呼ばれたため、生徒指導室に来た
「秋月さんは高校を卒業したら北海道に行くんですよね
それまでに色々準備があると思いますけど高校卒業後の進路は
ちゃんと考えてますか?向こうに行ってから考えるのでは
遅いと思うのでそこら辺も自分で将来どうしたいのか考えてくださいね」
担任はそれだけ旭に言った。
「はい・・わかりました。それでは失礼します」
生徒指導室を出た旭を晴斗が待っていた
晴斗「高校卒業したら北海道に行くんだな~」
旭「うん。まだ茉莉には内緒ね」
晴斗には学園祭以降、北海道にいくことを打ち明けていた旭は
色々と晴斗に相談をしていた・・。
また晴斗も医学部のある大学に進学しなければならないことを旭に告げていた。
まだお互い茉莉には何も言っていなかった。
茉莉にはどうしてもなかなか言い出す勇気が旭にも晴斗にもなかった。教室に戻ってきた二人は窓の外の夕焼け空を
見ながら話をした。
「茉莉にはもう少し黙っていようよ。わたしだけじゃなくて
晴斗も同じ大学に行けないってわかったらきっとショックを受けると思うの」旭は教室の自分の机の横にかかっているカバンを
手に持って言った。
「そうだよな・・。俺はともかく旭は北海道に高校卒業したら
行くんだもんな~」晴斗がそう言ったときだった
ガラッと教室のドアが開いた
「ねえ・・・・北海道に行くってどういうこと??」
茉莉がこちらを見ながら泣いていた
つづく
さっさと最終回にしたいです




