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秋風に吹かれて  作者: アオト★★
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第2話 「3人でいる時間」

秋風に吹かれて


第2話 「3人でいる時間」

午前の授業が終わりあっという間にお昼になった。

「旭~!お弁当一緒に食べよう~♪」茉莉がお弁当箱を抱えて旭に声をかけた

いつもの校庭に設置されているベンチで。晴斗と茉莉と3人でお弁当を広げて

ちょっとしたピクニック気分だ。

「あ~!!卵焼き、ほうれん草のお浸し美味しそう!!

旭のお母さんって本当に料理が上手いよね~」

茉莉がお弁当を広げながら旭に言った。

「本当だよな、茉莉の作る料理とは大違いだなw」晴斗が横から口を挟んだ

「なによ!晴斗!晴斗なんか何も作れないくせに偉そうに!!」

茉莉が晴斗に突っかかる。「まあまあ、二人とも落ち着いて」二人の喧嘩の仲裁役は

いつも旭だった。茉莉と晴斗と旭は小学校からの親友。

いつも3人一緒だった・・これからもずっと一緒だと思ってる。

「校庭のイチョウ綺麗だね~」

「本当イチョウを見ながらお弁当が食べれるなんてこの学校いいよね」

「もう秋かあ~、早いな・・。来年は私達もう高3なんだよね~、

ねえ、みんな同じ大学に絶対行こうね!」茉莉が言った

「うん、そうだね!」旭が頷いた

「・・・・ああ」晴斗が言った。

「そういえば、さっきの数学の先生さ~」茉莉が話題を変えた

「うんうん!!」旭と茉莉が楽しそうに話している

晴斗は校庭のイチョウを見ながらため息をついた

「一緒の大学なんて行けねえよ」ボソッと晴斗が呟いたが茉莉も旭にも

聞こえなかった。こうして昼休みも終わった。

そして午後の授業が終わり、放課後になった。3人はいつものように一緒に途中まで帰った

3人で帰る高尾駅までの10分間が3人にとって楽しい時間だった。

「じゃあな」高尾駅に着くと晴斗が言った。

「うん、また明日ね!」茉莉と旭が晴斗にそう言い晴斗に背中を向けて

歩き出した。その後ろ姿を晴斗は何故か寂しそうな顔をして見送っていた

晴斗は高尾駅から電車で京王線に乗り込んだ

電車の中から窓の景色が移り変わる風景をボーっと眺めていた


つづく


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