第14話 「学園祭前夜」
第14話 「学園祭前夜」
結局投票では以下に決まった
★食べ物
クッキー、パスタ、
あんみつ、ケーキ、ところてん
★飲み物
コーヒー、カフェラッテ、オレンジジュース
この中からまた誰がどれを作るのか
何人でどれくらいの費用が必要なのかなど
クラスで話し合った結果、茉莉たち3人は
クッキーとあんみつを担当して明日家庭科の実習室で作ることになった。
学園祭の準備の為に居残りする生徒が増えていた
生徒と先生、みんな学園祭の準備を念入りにしていた
そして明日は学園祭当日。今日は学園祭前夜。
茉莉 「明日が学園祭本番だね」
旭「そうだねー。明日の為に何度も調理実習室で
クッキーを作る練習してきたんだもんね」
晴斗「早く明日にならないかな。なんかわくわくしてきたw」
3人はそう言いあいながら、いつもの道を高尾駅に向かって
歩いていた
「さすがに夜の6時過ぎまで学園祭の準備してると
疲れるぜ」晴斗がそう言った
「まあね~、でも明日が楽しみ」茉莉が笑顔で言った
そうして高尾駅に着いたときに晴斗が言った
「今日は自宅まで送るよ。茉莉も旭も女だけで帰るのは
危ないからな。もう真っ暗だし。」
「あ、ごめん。わたし高尾駅に用事があるの
だから茉莉を自宅まで送ってあげてね」
旭は自分が学校の寮に入ったことをまだ2人には
秘密にしていた。高尾駅まで一緒に来たのは
本当に高尾駅に用事があるからだ
まあ、大した用事ではないのだが・・・。
「そっか。わかったよ。それじゃ茉莉行くか」
そう言い晴斗は茉莉の自宅に向かって歩き出した。
茉莉も晴斗の後を追って歩き出す。
晴斗と2人だけで帰れるなんて思ってなかった茉莉は
心臓がドキドキしていた。
「じゃあね、茉莉。明日頑張ろうね」旭は手を振って
「うん、また明日ね」茉莉も手を振り返した
旭は茉莉と晴斗と別れて向かった先は高尾駅南口にある
本屋だった。本が好きな旭は料理の本を見ていた。
「これにしよう」とレジに向かい会計を済ませて
学校に引き返した。
まだ茉莉にも晴斗にも言ってないことに少し後ろめたさを
旭は感じていたが今は仕方ないと思った。
学校近くの寮に戻った旭は明日の為に部屋に帰ってきてから
早めに寝ることにした
つづく




